
瞑想と懺悔の関係
6世紀に天台大師智顗が説いた「摩訶止観」には、請観音経や観普賢菩薩行法経による、瞑想法があります。この両者に共通するのは
懺悔
です。この理由は
今までの自分の過ちを懺悔し
自らを清浄にすると仏の力を得る
と言われています。
しかし、私はもう一つの理由があると思います。それは、6世紀の状況を考えると
当時の修行者は現在の私達の
知識やメディア情報が無い
そこで
自分の今までの体験が大事
です。こうした体験に向き合うとき
今まで行った善くない行為
と向き合う必要があり
懺悔が必要
になります。
私達は、色々なメディアの情報に触れています。そこでは
自分以外の人の体験
を見ることができます。この場合には
懺悔より赦し
慈悲の心
が大切になります。
先人の教えは貴重なモノですが、その時代の環境を考えて、今の時代に適切な手法を考えることも大切だと思います。
これも参考にして下さい。
摩訶止観の瞑想の見直し|鈴木良実