現実的な政治
政治に対しては、以下に書くように、大きく分けて二つの姿勢があります。
現状を肯定して改善する
現状を否定して新しいモノに変えようとする
これに対して
今あるモノを使う「優しい情知」
必要なモノを獲得する「雄々しい英知」
が働くのは、堺屋太一が「知価革命」で指摘したことです。
さて、現実の政治では、この姿勢が入り組んでいます。色々な立場での、利害関係が入り組みます。例えば
原子力発電の再稼働
と言う問題に関しても
電力供給の安定
CO2の排出問題
天然ガスなどの供給問題
放射性廃棄物処理
願発事故時の対応
など多面的に考える必要があります。このような状況では
賛成にも反対にもどちらにも理がある
となります。そこでは、両方の意見を出して、キチンと議論し、その上で
ごくわずかの差での決断
例えば51対49の違い
が必要になります。これに関しては、橋下徹の「決断力」が、その過程を書いています。
最後に、今までのモノを否定し、新しいモノを提案する場合には
全体像を描く
持っている
と、民衆の支持を得やすくなります。日本の民衆は
政治家に完全を求める
傾向があります。そこでは、全体像を持っている、多面的な検討をした政治家でないと、新しいモノの提案を受け付けることは難しいのです。
否決されましたが
大阪の都構想
には、そうした全体像がありました。
このように考えると「維新の会」の政治は、
現実的な政治
の実行に対し、一つの答えを示しているようです。