確からしさでの決断
日露戦争で、もう一つ現在の管理者たちへの教訓があります。それは
旅順攻略の南山坡山と203高地
の関係です。
旅順攻囲戦 - Wikipedia
この件に関しては、諸説がありますが
南山坡山の観測所利用の砲撃で
旅順港の軍艦は無力化できた
という説も有力です。
さて、ここで大事な話は
海軍側が完全な視野のある
203高地にこだわる
ために、乃木軍は
被害の少ない正攻法でなく
大量消耗の203高地攻略
を余儀なくされた点です。
これ一般化すると
確からしいという部下の判断を
他部門が信ぜず
確実になるまで負荷が生じる
という状況です。
こうした状況に対して
管理職は部下の決断を支持し
外部との調整を行う
ことが大切です。
確かに、旅順攻略では
203高地攻防の大消耗は
ロシア側にも大きな痛手を与え
早期のロシア降伏につながる
可能性もあります。
しかし一般論では、部下の意見で
確からしいなら決断
が管理職の仕事です。