西洋文明的な論理思考の限界
現在の社会は、色々と問題を抱えています。国際社会の紛争や、日本ではマイナンバーカード・トラブルその他、仕事の動機付けの限界など、多くの面で旨くいっていません。私も、以下の記事を書きました。
アメリカの覇権は何時まで?|鈴木良実 (note.com)
出世だけの動機づけの悲劇|鈴木良実 (note.com)
私は、この原因の一つは
西洋文明的な論理思考へ過剰適応
があると思います。確かに、古代ギリシャからの哲学の伝統ある「科学的思考法」には
物理現象などの本質を見抜く力
を与えて、強い文明を生み出しました。しかしながら、この思考法の根底には
状況を理想化して考える
方法論があります。これを喩えると
地図の上で考える
と言うことです。これを文字通り行ったのが、ヨーロッパ諸国のアフリカでの植民地支配です。現在のアフリカ地図を見ても解るように、国境線が直線になった場所が多くあります。これは、植民地支配の宗主国の間で
地図の上で支配圏の分割
をおこなった結果です。そうした国境線は、地形の問題や部族の分布を無視しています。現在の、アフリカでの紛争の一因には
部族の都合や地形的状況を考えない国境
があります。確かに
現地の状況を見ていたら
国境線画定は時間がかかる
地図の上で一気に割り切ればすぐ決まる
でしょう。しかし、それは
支配者の都合
です。この結果が、現在の紛争につながっています。
さて、このような発想は、ほかでもいろいろなトラブルを生んでいます。しかしながら
アメリカなどは
自分の考えを押し付ける
発想をやめようとしていません。いろいろな国に経済支援するときに
民主主義と市場経済
法による秩序
などの価値観を、押し付けようとします。
しかしながら、こうした
科学的思考にも落とし穴がある
という認識にかけているのです。
この問題に対して、私たちは
西洋科学と別の思考法
を持っています。こうした思考法で
科学的思考の暴走を止める
のが、私たちの役割ではないかと思います。