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大乗仏教で西田哲学を実践
西田哲学は、複雑な現実に直接向かい合う方法で、プラトンのイデアなどの、西洋哲学の手法と比べて、遙かに難しい問題に向き合っています。
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さて、こうした難しい物事に対して、正面から向き合うには
私たちにその力があるという確信
が必要です。これは
大乗仏教の説く
衆生にも仏の智慧がある
と言う発想に通じるモノがあります。天台大師の摩訶止観が説く
不思議の境地を観る
は
多様に変化する個物の世界を観る
と考えると、すんなり理解できます。しかも
個物の数は無数
と言う状況です。ここで大事なことは
無数は「無限大」という抽象概念ではなく
一つ一つに向き合うべきモノの集まり
という、西洋文明との違いです。西洋文明は
抽象化し理想化して理論を作る
方法で大きな成果を得ました。そこでは、社会を相手にするなら
統計値などで大きく把握
個別の状況は無視
していました。これを補うために
特別な状況を
弱者救済などと強固に主張
はありますが、大きなところでは、個別の状況は無視です。
そこで
色々な個物を観て
それを種にまとめて一般者する
その上で一般者の上で成立する法則性を見いだし
また個物に適用する
と言う発想での
複雑な現実への向き合い
方法は、新しい可能性を開くと思います。
こうした個物の世界では
その世界で活躍する仏の力を見いだす
報身仏として実現
その働きを物語で記述
手法が総合的思考法として力を持つでしょう。
なお、今までの議論も見ていただければ幸いです。
西田哲学の実戦応用|鈴木良実 (note.com)
西田哲学の実用化ー創造性ー|鈴木良実 (note.com)
西田哲学から大乗仏教の教えを見る|鈴木良実 (note.com)