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鉾と槍の違い

 古代の日本では、武器として『鉾』がよく使われていた。しかしながら、その後、鉾は使われなくなる。

 そうして、戦国時代からは、槍が多く使われるようになる。

 両者は、どちらも『突き刺す』武器となっている。しかしながら両者には決定的な違いがある。槍には『叩く』使い方もあるが、鉾は刺すだけである。この理由は、先端部を支える『柄』の部分の強度である。槍の場合には、樫などの堅い木を使えるようになっていた。一方、鉾の場合には、堅い木を加工するのが難しかったので、比較的弱い木を使って柄としている。そのため、比較的折れにくい、突き刺し中心の使い方しかできなかった。

 つまり、木製部分を加工する工具の進歩が、武器の使い方を変えていった。


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