現実的なモデル化
仕事の効率化に大切な能力は
前例の有効活用
です。仕事の効率化を実現|鈴木良実|note
そのために必要なスキルとして
抽象化
についても書きました。抽象化の為に理論知識が必要|鈴木良実|note
今回は、もう一歩進んで
知識のモデル化
について、注意点を説明します。
前にも書きましたが
理論的知識は理想的な条件で成立
します。これを、逆に言えば
現実の条件には合わない
となります。例えば、テイラーが科学的管理法を研究したとき、対象とした人材は
雄牛のような男
つまり
言われたことだけ感情を交えず行う人
でした。こうした「人材」に対して、色々な作業条件を変えて
最善の作業方法
を導きました。しかしながら、実際の人には感情があります。そこで、メイヨーらのホーソン実験では
選別されたことでのモラルアップ
が作業成績に大きく影響しました。
さて、ここで大事なことは
テイラー的な科学的検討の成果もある
しかし
人間の感情面も考慮する必要がある
と言う
複数の要素を考える
作業が実用のためには、必要です。
もう一度、モデル化について注意しますが、科学的検討のモデル化で、よいと思ってはいけません。
科学的検討の場合は
理論に必要な理想化
で
他の要素をなくす
方法を採ります。しかし、仕事の合理化のためには
目的に必要な要素を考慮した
現実的なモデル
が必要になります。
さて、ここで
現実的なイメージの記述
となると
小説などの人物描写
を思い起こす人もいるでしょう。しかし、小説などの描写には
特別な感性が必要
とハードルが高くなります。そこまで難しく考えず
目的達成に必要なレベル
つまり
対象者の行動を説明できればよい
と言う発想でモデル化することで
比較的楽にモデル化ができる
と思います。例えば、作業者のモデルは
周囲の期待を感じ賞賛で満足し
金銭的な利益を求める
性的な判断力はある
と言う風な特性があると、考えればある程度の検討ができるでしょう。