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「進化」の考え方
昨日も、哲学者デネットの意見を、参考にして少し議論をしました。
「意味」とは何か|鈴木良実|note
私は、デネットの考えは、多くが参考になると、考えていますが、一つ引っかりがあります。それは
進化論
の扱いです。
デネットだけでなく、西洋文明の中には
「自分たちは進化した生き物」
という発想があります。この根底には
進化したから支配する
という考えがあります。
そこで大事な話は
進化の不可逆性
です。言い換えると
退化しない
ことが大切になってきます。それどころか
退化したら潰される
という恐怖心を見るときもあります。
さて、私達の発想には、大乗仏教の教えがあります。そこでは
全てに仏の性がある
悟りは目覚め
という発想で
本質的に平等
となります。もう一つ言えば
悟ってもまた寝る
という戻りを受け入れる発想があります。先ほどの「恐怖心」とは、全く別の発想です。
これを考えると、組織論でも
進化した機能集団
を絶対的に維持し
基礎集団に退化させない
という、アメリカ的発想と
基礎集団を加味してもよい
という、日本的発想の違いが見えるでしょう。