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受け入れられる知識

昨日書いた、社会学の仕事での活用について、今回は

学問知識の実用化の失敗

と言う点で考えます。

まずは

優れた考えが理解されない

問題です。私の経験でもありますが

世間が認めるの一歩先
十歩先の予測は受け入れられない

と言う状況です。この問題について、原因は

  1. 説明力不足

  2. 受け入れ側の力不足

  3. 判っていても実現問題で拒否

と分かれます。説明力不足の原因には、表現力の問題と、総合的な配慮不足の二面があります。特に

聞き手が大切に思うことを無視している

と感じさせると、そこから先は「心を閉ざした」状態になり、聞く耳を持たなくなる傾向があります。こうした、理屈でなく、感情で聞く人がいる、こうした配慮も必要です。

次に、受け入れ側の力不足の問題は、上司に対する場合と、部下の場合で対応が違ってきます。上司の場合には、相手の理解力をある程度は、期待してもよいでしょう。それでも、判って貰えるように、必要な周辺知識を伝えるなどの努力は必要です。

できるだけ、上司の目線に立って、総合的な図を描き、必要な関連知識をまとめておきます。その上で、要点をまとめたモノで説明する。うした姿勢が、信頼関係をつくり、聞いて貰えるようになります。

例えば、現在の会社の警備を、ロボット等のIT技術で置き換える、これは技術動向としては、ある程度納得がいきます。しかし、管理職などの立場では、既存社員や取引先との関係などもありますし、設備投資の問題もあります。こうした点に関しても、将来の少子化により人手不足等まで含めて、総合的に議論すれば、聞いて貰える可能性は増えるでしょう。

逆に

いい提案を聞かない上司が悪い
「ベンチがアホやから野球がでけへん」

等と、他罰的な発想になると、何事も旨くいかなくなります。

さて、部下が理解してくれない状況には、日米の管理状況で、大きな問題があります。これは

  • アメリカ:テイラー的管理法でボスの命令に従わせる

  • 日本:皆の納得を重視

と言う違いです。これを、もう少し歴史で見れば

奴隷制度のあった西洋文明

を理解しておく必要です。しかしながら、日本の経営学などの教科書には、MBA教材など

アメリカ流儀
有能なるモノの命令の従え

が多く入っています。そこで、暗黙的な底流の「ボスの命令絶対」を、日本の会社で行うと、多くの抵抗に遭います。この違いを意識する必要があります。

日本の「納得による管理」の為には

まずは現場の状況を知る
現場の声を聞く

姿勢を皆に示すことが大切です。この姿勢が、伝わらないと、皆は聞いてくれません。次に大事なことは

理論よりイメージ
先行事例や試験的実行

の発想です。上司の場合には、まだ

理論的な話を理解したい

と言う意欲があります。しかし、部下にそれを期待してはいけません。現場的な話が大切です。そのための、先行事例の紹介や、部分的な試行を示すことが必要です。

なお、前の警備ロボットの例で考えると、現行の警備の人たちの処遇問題があります。さらに、原状を聞いてみると

警備員が時間外の
お客様への対応をしている

と言う様な、枠を超えたサービスが出る場合があります。こうした、現場の状況を踏まえた、総合的な提案が、受け入れられる知識のために必要です。

#知識 #提案 #現場力



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