統一教会と日本の『保守』
統一教会について考える時、現在の人なら
あそこまで屈辱的なことを言われて右翼が黙ったのか?
と言う疑問がでるでしょう。
この問題に関して、戦後昭和を生きてきた人間として、当時のいきさつを書き残しておきます。
さて、1点目は、当時の右翼という存在です。皆さんは
右翼がアメリカ追従?
と言うことに疑問を抱きませんか?もっと言えば
神の国!日本万歳!
と
日米安保万歳!
が共存する矛盾です。「神国日本」なら「自主防衛」ではないでしょうか?
この問題は、旧陸軍の参謀達の動きから、答えがみえてきます。
彼らは
最初は毛沢東・中国やスターリン・ソ連に接近
して
アメリカへの報復を考えた
のですが
当時の社会主義国のあまりのひどさを見て
アメリカ追従に舵を切った
のです。当時の米ソ対立状況で
両陣営のどちらかにつく
しか選択肢はなかったのです。
つまり、現在の『保守陣営』の戦後昭和は
アメリカ追従
の手先でした。
さて、戦後日本の政治家達は、この状況を狡猾に利用します。つまり
アメリカが支援しないと
親ソ連の国になる
とアメリカを脅して、色々な経済援助を引き出したのです。そのためには、一部野党や知識人が
ソ連寄りの発言をする
ことを、野放しにする、それどころか陰で煽る、このような裏技まで使いました。なお、日本国内にも
シベリア抑留から早く返された親ソ連勢力
等がいました。これらの取り締まりに関して、アメリカ側から色々と言われても、当時の政府は
私達はアメリカ様のご指導で
『言論の自由』や『平和憲法』
を作りました
それを曲げるのはいかがなモノか?
と言い放ちました。この論法は
朝鮮戦争への参加拒否~湾岸戦争への派兵拒否
と続いています。
こうした、流れの一つは
日本の論壇の親社会主義化
です。その一例は
朝鮮戦争の南側陰謀論
です。これには、色々な原因があるのですが、大きく分けると
日本の報道機関へのGHQの検閲
韓国の李承晩大統領の反日政策
知識人の親ソ体質
が影響しています。ここで、李承晩の反日政策は、現在の竹島問題の原因である『李承晩ライン』などがあります。現在は、北朝鮮の拉致問題が、大きく取り扱われていますが、当時は
従来の日本の漁業圏に引いた李承晩ラインでの拿捕
が全国民の注目を浴びていました。つまり当時の空気では
南より北に好意的
が大きかったのです。
一方、政府や右翼系の集団には
共産主義者と戦わず戦争特需で儲ける日本
に、恥じらいの心が有りました。なお
アメリカは反共の活動を支援
しています。アメリカの観点では、統一教会はこの基準を満たしていました。こうして、右翼団体が、統一教会や原理運動に好意的、と言う状況になりました。
1960年代末の大学では、左翼系の学生が大きな顔をして歩き、右翼と言えるの「生長の家」系のほんの一部でした。彼らの集会が、あまりにも人が拠らず、原理運動つまり統一教会系の学生が、応援参加したと言う話もあります。
一方、左翼系の論陣は
植民地支配の反省
が、日本人の義務という論法で責めます。例えば、関東大震災時の朝鮮人虐殺の反省など、いつもビラや立て看ででていました。
このような空気が相まって
韓国への贖罪
を統一教会から言われたとき、左右両方から反論できなかったと思います。
なお、朝鮮半島の植民地支配が
日本の原罪
と言う論法は、一寸キリスト教の教義をかじれば、出てくる論法です。そして、左翼の贖罪圧力があり、洗脳される人もいました。
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