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右脳的な思考法

自らが、脳出血で脳の機能を失いかけ、再構築した脳神経科学者ジル・ボルト・テイラーの名著「WHOLE BRAIN」は、脳の働きを、今までの右脳/左脳という単純な機能分割に、皮質と辺縁系の加味して、感情面まで含め、4つの機能に分けて説明しています。

この4つの機能分担は以下のようになります。

脳の4分割

さて、私たちの考え方の、癖について見直しましょう。私たちは学校教育などで

知識を得て考える

訓練をしています。しかしながら、主に学ぶのは

言語的な論理
つまり
左脳の皮質

の働きです。たしかに国語などでは、情感についての読み取りなども学びますが、右脳の訓練は左脳ほどではありません。それどころか

右脳的な頭の使い方

を意識している人が少ないように思います。

この発想の根底には、古代ギリシャの哲学者、プラトンが名著「国家」の中で述べた

若い人の教育は詩人でなく哲学者が行うべき

があります。つまり、右脳的な詩人より、左脳的な哲学者の訓練が大切という発想です。

そこで、今回は「右脳的な思考力」について、どのような方法があるか考えてみました。一つの切り口は、将棋の藤井竜王の将棋の読み方についての

符号で読み 盤面で確認

という発言があります。これを、今までの議論で解釈すると

  1. 左脳が符号化した手順で深く読み

  2. 右脳が全体的な盤面で確認

という働きになります。つまり

右脳は全体像を持って考える
左脳思考の極端化を全体像で抑える

特徴があるのです。

こうした全体像というと

絵のようなイメージ

を持つ人が多いでしょう。しかし、それだけでなく

今までの体験
伝説など物語

なども、全体を伝えています。私の経験では、絵が描けなくて、物語になっても

その場面で登場(人)物が動き出す

ようになると、色々と気付きが出てきます。もう少し言えば

話の中に入ってゲームをする

感覚になり

試行錯誤ができる
動きから発見がある

と言う境地が

右脳の思考法

と言えるのではないかと思います。

なお、右脳的思考でも

部分的に理論で説明

等の、左脳的要素を加味していけば、その世界がもっと広がり、安定してきます。

理想的な思考法は、全ての脳が活性化した思考法です。

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