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テイラーの人間観察
テイラーの『科学的管理法』を読んだ人が
人間観察の豊かさ
を指摘しています。確かに、テイラーの『科学的管理法』については
雄牛のような男シュミット
と言う言葉が一人歩きし
人間性不在の管理
と言う評価が多かったのですが
詳細に読むと
人間観察をキチンと行った上で
科学的な成果を適用
と言う面があります。しかしながら、私は
テイラーの人間観察!
という言葉に少し違和感を感じていました。
その理由が、今までの読書に関する議論から、見えてきました。つまり
テイラーの観察は外部から客観的に見る
私はその人に共感しながら見る
という違いです。確かに
テイラーは科学的知識を生かす人間観察
を行っています。しかしながら、どこかで
科学的思考のできない人間を下に見る
という発想が出てきます。
つまり
支配者と支配される人間の分断
その中で
支配される人間の観察
が私が感じた違和感です。
西洋文明の根底には
支配する人間の便利
という発想がどこかに隠れて見えます。
本質的な平等思想がある、私たちには、受け入れにくいものではないかと思いました。
♯テイラー ♯人間観察 ♯西洋文明 ♯支配