幕末の「空気」と「水」
日本は「空気」で動き、これに逆らえない。これが山本七平の指摘です。さて、こうした「空気」の暴走は、どのようにして起こったか、私なりの考えを述べます。
私の仮説は
明治以降の学校教育の弊害
です。
そこで比較のため、今回は
幕末に起こった
「攘夷」という「空気」
について、考えました。
ペリーの来航から、日本国内には
神国日本を荒らすな!
攘夷あるのみ
という空気が暴れまわります。ここで大事なことは
「攘夷」を叫ぶ多くの者は
外国人の実態を知らない
という状況です。それどころか
海外について学ぶ
ことすら糾弾する動きがありました。有力公家の姉小路公知は
幕府軍艦や砲台を見て変節したと
見られて暗殺された
という説があります。朔平門外の変 - Wikipedia
しかしながら、この
攘夷の空気
は、薩摩・長州という有力な藩が
英国などの外国と戦い敗北
という現実で
水を差され
ます。こうした
現実対応力
で、明治の文明開化まで一気に進んでいきます。
さて、ここで問題は
幕末で一時の敗北で目が覚めた
しかし太平洋戦争ではミッドウエー以降の
多くの敗北でも目が覚めない
この理由です。
続く
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