概念のイメージ化の効果
現在の日本人の一部には
抽象的な概念を疑わずに使う
ひとがいます。例えば
「論理的」「倫理的」「芸術的」
等を、多用する人です。しかしながら
それは何?
と、追求されると、上手く説明できないのが大部分です。
この理由は
学校で習って
試験で○になった
と言う形で
解った気持ち
になっているからです。
こうした
知識の上滑り
の悪影響は
スローガンだけでの「空気」の暴走
質問を許さない強権的運営
等の弊害があります。
この対策として、一般に言われているのは
現実例との対応
です。学校の教育でも
実験や調査レポート
で、理論と現実の対応を取らせようとします。また、ワインバーグの「一般システム思考」でも
実例3つと反例3つ
を挙げるように要求しています。こうして
理論は全てではない
と知っておかないと、例えば
マルクスかぶれで
資本家は搾取する人
と思い込み、経営者を追求したり、管理職の立場では、下請けや部下を追い込み「搾取」管理をするようになります。
さて、このような
抽象的な概念の暴走
に、今回はもう一歩踏み込んだ対策
イメージ化訓練
を提案します。抽象的な概念のイメージ化は
類似概念を思い起こし
違いを知る部分と構造を考える
特性を一般論で見て
自分の経験を思い出す
と言う風に、概念に関連して、多面的に見て、特に自分の経験を、最後に思い出す。こうすることで
具体的な経験が広がり
動くイメージ
を得ることができます。