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もし小栗上野介達が実権を持ったら
歴史のifを考えることは、禁句と言われています。確かに「たられば発想」で、悔やんでも、得るものが少ないでしょう。
しかしながら、思考実験として、歴史の展開を変えて考えると、色々なモノが見えてきます。
今回は、幕末の江戸幕府において、徳川慶喜を小栗上野介達が、押さえ込んだ場面を考えました。
小栗忠順 - Wikipedia
小栗上野介が、本当に指揮したら、薩長勢力はかなりの痛手を受けたでしょう。そこで、朝廷側も妥協して
江戸徳川家を中心とした政権
になったと思います。
そこで、近代化は進んだかと言う議論は
小栗上野介の先見性
で
製鉄所などが造られようとした
面を考えても、かなりの速度で近代化はしたでしょう。
しかしながら、ここで一つ問題になるのは
政権中央の徳川家の不安定さ
です。つまり
力こそ正義
の状況で
君主すら暗殺
の状況が続いたでしょう。
そのような状況で
信用がない政府の紙幣発行
は出来たでしょうか?
徳川幕府を倒した
天皇の神聖なる権力の裏付け
がなければ、紙幣発行による経済体制構築は難しいでしょう。
また、自己主張による天誅(暗殺)文化も、絶対権力で押さえる必要がありました。
ここまで考えると
現在の歴史の流れは
それなりに効果があった
といえるでしょう。