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計画は何故出来ないか?

計画が出来ない

経営や管理の基本に

PDCAサイクルを回せ

があります。しかしながら

PDCAというが
「計画だけしかしていない」
いや
「それどころか計画すらない」

という議論があります。つまり

  • Plan: 計画

  • Do:  実行

  • Check:できたか確認

  • Action:出来なかった理由を考え改善

というサイクルの、最初の「計画」だけで止まっているか、「計画」すらないのか、という状態です。

計画の難しさ

この問題の本質は

計画の難しさを知らない

にあります。つまり

  1. 難しすぎて「計画」を作れない

  2. 何とか「計画」が出来ればそこで息切れ

という状況です。確かに、生きた「計画」を立てるには、力が必要です。私が、昔ソフトウエアの管理を行ったときには、下半期の工事が集中するときに、お客様の発注可能性を読み、そこで仕事の難しさを評価し、仕事の出来るソフトハウスに割り振る計画を立てました。この作業を集中して行ったので、一週間ぐらいでふらふらになってしまいました。

さて、「計画」の難しさには、もう一つの側面があります。それは

形にこだわる評論家の壁

です。これは、大きな会社に起こりやすいですが

書式などの細部にこだわり
解りにくいと酷評

する人罪が、多くいる場合には

計画作成だけで息切れ

となって、それの見直しも出来なくなる状況です。

このような問題点を、きちんと評価しないと、本当の解決は難しいでしょう。

長期計画の難しさ

ただし、上で取り上げた「計画」は、短期の計画です。経営者にとっては

中長期視点での「計画」

が必要ではないでしょうか?しかしながら、そのような

長期のビジョン

を持っていない経営者が少なくないようです「。もう一つ言えば

下請けの立場で長期計画は立たない

という状況もあります。つまり

発注側が長期ビジョンを示さない

から、受注側では対応できない、という言い訳です。しかしこの問題は、発注側にも言い分があり、つまり

下請けに示したら将来の発注保証になってしまう

という危険性です。この問題は

なれ合いの受注発注

関係では良く起こります。京セラのように、長期ビジョンを示し

コストカットできない会社は切る
VE提案はいくらでも受け付ける

と言い切れる会社がどれほどあるでしょうか?

計画のスキル

スキル面での難しさについて、もう少し突っ込んでみました。

長期計画作成の時は

数値的な思考

だけでは、不十分であす。理由は

状況が今までの延長ではない

ので、質的な変化を読み取る必要があり、そのためには

定性的思考

が必要になるからです。さらに、新しい世界観まで必要になるので

その世界での物語を描く力

まで必要になります。このように、今までの狭い数値的・論理的思考だけでない、新しいスキルが必要になるので、計画は難しくなります。


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