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社会の変化予測は学問か?
昨日書いた
社会の変化予測
について、もう少し考えて見ました。そこで思いついたことは
学問でどこまで?
と言う問題です。現在の学問は
抽象化して理想的な条件で考える
手法を採っています。そこでの予測は
特定の一面
での変化を記述しているだけになりがちです。
しかしながら、社会の変化には、多様な要素が絡んできます。
現在は、ChatiGPTなどのAI技術の実用化は
多くの人が失業
と言う話が出ています。しかしながら、日本の現状を考えると
少子化による人手不足
も、大きな問題になっています。このような状況を考えると
人手不足をロボットで置き換え
は、当然出てくる解決策です。
こうした
複数分野の相互作用
を扱うのは
現在の学問手法では不十分
だと思います。
一つの候補は
物語を描く
手法です。
政治家には学者より小説家
は、某元都知事の発言ですが、大阪での維新の政治にも、小説家の堺屋太一の影響がありました。
ただし、小説家の社会把握にも、一つ問題があります。それは
劇的なモノに偏る
可能性です。司馬遼太郎の『坂の上の雲』は、名作ですが、劇的な展開に囚われている面があります。旅順攻防戦は、色々な議論が出ていますが、現在の研究では、同書にある『乃木将軍無能論』でなく
乃木将軍の作戦は派手さは無いが堅実
と言う評価です。
また、秋山騎兵隊の活躍も、現在の研究では
騎兵の運搬力を活用した
機動+野戦築城
と言う優れた作戦という評価がありますが、同書では
(かっこよい)騎兵突撃ができない
と、不細工な戦いという評価になっています。
私が思うに、将来予測を小説で行うと
平凡で面白みなし
の作になると思います。