勉強のゴール
皆さんは、勉強した成果を、どのように見るでしょう。一つの見方は
試験の成績
資格取得
等の客観的評価です。客観的というとよく聞こえますが
他力評価
と言う、自主性のなさを感じます。
そこで、自力での評価について、考えました。この問題の根底には
学校的なやらされ教育
で、本当の自己評価が育っていない。もう少し言えば
勉強のゴールが見えていない
ためではないかと思います。
そこで勉強のゴールの候補について、少し考えて見ました。
一つ目のゴールは、プラトンが言う
本質を見いだす
です。この典型が、イギリス式の電磁気学の勉強です。色々な現実の現象を見て、それを説明する原理を考える。そうして統一原理として「Maxwellの方程式」で簡潔に記述する。こうした
簡潔な原理で全てを記述
できるモノを見いだす。これが一つのゴールです。
二つ目は、工学などである
基本原理の応用法を身に付ける
です。ドイツ式の電磁気学の勉強が、この一例です。基本原理である「Maxwellの方程式」を、色々な条件で解いていきます。こうした訓練を通じて
使い方が解った
と思ったときがもう一つのゴールです。
さて、この他に、もう一つのゴールがあります。それは
偉人になりきる
です。この一例は
論語を読む
勉強法です。論語は、孔子の色々な言動が、断片的に書いてあります。これを、読んでいくと
色々な事例から
「孔子ならこう考える」
が解ってきます。自分の脳内に
仮想的な孔子
を作り出す。そして自分が、孔子のような言動を参考にし、行動に活かすようになる。これがもう一つのゴールだと思います。