単線評価への対策
「東京一極集中」について、是非を考えて見ました。
まずは、これを一般化すると
単線的価値観での国の統一
と言う側面があります。つまり、東京大学のように
東京にある物がトップ
と言う発想です。こうしていると、1961年のヒット曲「王将」にあるように
明日は東京に出て行くからは
何が何でも勝たねばならぬ
村田英雄 王将 歌詞 - 歌ネット (uta-net.com)
と言う風に、皆が東京で一旗揚げる発想になります。
しかし、こうした単線思考だけで良いのでしょうか?
明治の大学制度を作ったときの戦略は、この問題について一つの解決案を出しています。つまり
有能な官僚を作り出す東京帝国大学
対
変人の集まりから(運が良ければ)
大発見を出す京都帝国大学
ノーベル賞受賞者は京大が多い
但し成果の見えない変わり者もいる
の発想です。哲学で言えば
近代的な法制度に役立つ法哲学は東京帝国大学
日本独自の西田哲学は京都帝国大学
と言う分担です。つまり
主流となる価値観へ
抵抗勢力を育てる
発想です。
ただし、これが
偏差値発想に飲み込まれる
と、単一評価に流れてしまいます。