一極集中問題
「消滅可能性自治体」という話が、色々なところで、聞こえるようになりました。
消滅可能性自治体 - Wikipedia
消滅可能性都市とは - 2040年までに、約半分の自治体が消滅する? | 公務員総研 (koumu.in)
自治体4割「消滅可能性」、30年で若年女性半減 人口戦略会議 - 日本経済新聞 (nikkei.com)
01_report-1.pdf (hit-north.or.jp)
この原因の一つには
東京への一極集中
があります。
さて、この「東京一極集中」は、どのようにして生まれたのでしょうか?これは、通産省などの官僚の見事な世論誘導の結果です。これを二つの流行歌で見てみましょう。
一つ目は1964年の「ああ上野駅」です。
井沢八郎 ああ上野駅 歌詞 - 歌ネット (uta-net.com)
集団就職で、幼い少年を東京に引き出し、工業化を進める。ここでは、故郷に対する未練が見えます。
しかしながら1984年の「俺ら東京さ行くだ」では、見事に変わっています。
吉幾三 俺ら東京さ行ぐだ 歌詞 - 歌ネット (uta-net.com)
つまり、20年かけて
東京への憧れ
を大衆に植え付けたのです。さてこうした
1960年代からの工業化による高度成長
は、1980年代のバブル期を経由して、1990年代には、時代に合わない発想となっていきます。
しかしながら
憧れのような明文化できないモノ
の変更は
明文化できないだけ難しく
現在にも影響が残っています。
歴史を見れば、明治時代には、色々な「空気操作」で、大衆を上手く導いていました。例えば
神国日本
天皇の絶対権力
等は、幕末の殺し合い世界を、近代国家に変える為に貢献しました。
しかし、こうした「空気」が、大正・昭和になると暴走します。
明治期の特異環境対策を引きずった、戦前昭和の失敗を
戦後昭和の産業対策を令和まで持ち込む
と言う形で再現してはいけません。