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ありがとう、きみがいたから。

「#私のパートナー」というハッシュタグを見て、すぐに浮かんだのはやはり女房のこと。


3年前の前厄の年に、突如持病が見つかりました(詳しくはこっちを)。
でいろいろあり、最終的に手術することに。3週ほど入院して、その退院前日のベッドで打ち込んだ文章です。長文ののろけですがご容赦を。


☆病気がわかった直後、「東京や大阪でいい先生探した方が…」、と珍しくあたふたと心配する女房。

数日後、主治医の先生の話を一緒に聞くと至って冷静に。もう少し心配されてみたかった気も……。


☆店を休むので、病状説明を関係の皆さんに。皆さんからの心配の声に女房からつっこみ。
「腫瘍とか書くからあかんのよ。内耳の奥からこぶが飛び出た、って書けば大したことないやん。」

一応頭蓋骨開けるんですけど…理系女子強しです。
 ※海悽哺乳類の生態学者です。


☆痛がっていると、当初心配するものの、そのうち、「死ぬほど痛い?」と聞いてくる女房。

発見当初の痛みが連続すれば、死ぬほどやけど、それに比べれば…と、痛みを冷静に分析することを学ぶ私。痛みって相対的なものなんですね。

☆手術前日、全身麻酔の説明で、研究者ならではの知的好奇心が炸裂。
麻酔医の先生と、動物と人間の麻酔方法の違いについて盛り上がる女房。

楽しそうやな、君(笑)。
※研究でトドやアザラシに麻酔をかける機会があります。


☆手術当日。手術室に入るところで、
「じゃあ、行ってくる」と私。
「いってらっしゃい」と女房。
「あら、あっさり」と看護師さん(笑)。

そして7時間後、目覚めた先に女房の顔。
「ただいま」と私。
だまって手をとる女房。
「なに ちち ねてるんさー」と保育園から連れてこられた次男(当時5歳)。「じゃあ、明日ね」とあっさり上の子を迎えに行く女房。


☆発熱と痛みとで、寝るに寝られず迎えた翌朝。アドレナリンも終息、どっと疲れが出た私。そこに女房来る。

「ほんと、つかれたわー」と手を伸ばすと、手を取り少しマッサージしてくれる女房。
その5分後、「じゃあ、行くね」と仕事へ。
えっ、て顔をすると、「また明日顔出すから」と女房。
で、ほんまに翌日5分だけ顔出して仕事に(笑)
※忙しいのです、はい。
ただ洗濯物を持っていってくれて少し感動。入院前、「コインランドリーあるから自分でやる」と言っていた。

☆週末、土日と続けて子どもらを連れてきてくれる女房。
術後二週目の週末の土曜、仕事で疲れているのか、ボーとしている女房(調査で1週間船に乗ってました)。労いの意味で肩をもむ私。

ちょっと痛がると、「まだ痛いんだ」とささやかながら心配してくれて。

翌日曜、すっきりした顔でまた子どもらと来た女房。帰りがけ子どもらをぎゅーと抱きしめて見送ると。なぜか娘と戻ってくる女房。
娘が忘れものをしたようで、なんやと笑うと女房と目が合う。はいはいと最後に女房ともハグ。背中とんとん。


☆次男のサッカーの応援に一時外出に。

自分で運転して帰るというと、「迎えにいこか」、とやさしかったり(笑)。
※リハビリをかねて自分で運転しましたが。

あれ、「洗濯ものは?」と言われたので、ちゃんと(病院の)コインランドリーで洗ってるから大丈夫、と返すと、そっかと微笑む女房。

☆「退院の日、私が支払いに行くから」、というから、えっ来てくれるんや!?、と思ったら、カード払いでマイルが貯めたいからだったり(笑)。


子どもらと留守番ありがとう。
明日から改めてよろしくです。

そだ、入院中は君の名字だったので、君のパワーにあやかって、回復してやるー、と思ってました。そこも感謝。

※鈴木は実は旧姓で通称使用です。戸籍上は、女房の姓なので病院では、女房の姓で呼ばれていました。普段は通称で仕事しています。いわゆる「別姓夫婦」です。ご興味ある方はこちらを

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※のろけが過ぎるわ!、と思った方はこちら→すず辰マガジン


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鈴木辰徳(すず辰/主夫な八百屋だった人)
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