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「(そのミカンなら)1個450円でも買う!」、と息子(8)が言った。

店で今置いているみかん。有田市認定みかん、"有田QUALITY"。
SSサイズの小粒で一個90円。(5個で430円)
小粒ながら、ぎゅーっと味を濃縮したような濃い味わいで人気です。

先日、少し乾いてしわしわになったのを家に持ち帰ったら三姉弟で取り合う取り合う。

食べ終わった次男(8)が、「これ(店だと)いくら?」というので、
「一個90円だよ(高いやろ~)」と答えると

「安!(自販機の)ヤクルト2本と同じじゃん! 450円でも買うわ~! だっておいしいもん♪」と次男。

"それやったら、父はお金持ちやなぁ"、と心の中で思いましたw


そしたら、こんなツイートを見かけました。

ちょっと前にはこんなのも。

「デフレ脱却」がずーっと言われています(いました?)。

デフレ(デフレーション)とは、「商品・サービスの需要より供給が多く、物価がどんどん下がっていく経済状況」を言います。モノが安くなるならいいのではとも言えますが、物が安くなっていくと、企業は本来取れていた利益が取れなくなります。商売がうまくいかないので、社員の給料が上がらず、消費が冷えます。結果、売れないから値段を下げようとどんどん物価が下がっていく。そして、給料はさらに下がっていく。これがデフレであり、この悪循環が続いて国内商品がどんどん落ち込んでしまうのが、デフレスパイラルです。そして結果的に物価が落ちる以上に給料が落ちていきます。

需要<供給(必要以上に物がある)から物価が安くなるなら、需要>供給(なかなか手に入らない状態)に持っていけば物価は高くなります。希少価値のあるものが高いのはそのためです。

バブル崩壊後、物価が下り、所得はさらに減ったのです。それにしても所得の落ちがひどい! そりゃ財布のひもも締まりますよね。

でもそれではいけません。お金を使わないと(需要が生まれないと)、企業が儲かりません。企業が儲からないと、所得(給料)も増えません。先が見えないとみんなが貯蓄していては経済が活性化しないのです。

じゃあ、何にお金を使うのか? 「いいな」と思ったものにぜひお金を使ってください。日本にはまだまだいいものがあります。そして、いいと思ったものはぜひご友人にどんどん勧めましょう。「すず辰で野菜を買おう!」でもいいですよ(笑)。

手始めに店のkindle本を読んでいただいても。と宣伝が過ぎますね。

でも、まじめに、値段ばかりでなく、いいと思ったものにお金をかけていかないと、身近な縁遠い他人の首を絞めてみれば、自分も誰かに首を絞められて、みんなでがまん比べしているのが今の日本の現状かなと。
(一部、首絞めるだけで本人は痛くもかゆくもない人たちもいそうですが…)

新型コロナウイルスで現在大騒ぎな今だからこそ、国内消費を喚起する。個人個人なら、「いいと思ったものにお金を使う」。そんなところから始められたらといつも思います。

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