八百屋視点で、農業界を知る上で読んだ方がいいおすすめ本。

以下のツイートを見つけ、思わずおせっかい魂が。


ぱっと浮かんだのが漫画”八百森のエリー”。
青果仲卸会社に就職した農学部卒の新人エリーの奮闘記。
面白おかしく青果流通の肝が学べます。
一・二話がウェブで読めます。

それ以外だと、ざっと自分の本棚を見た限りから以下列挙。
順番は特に意味はないです。思いついたままに。気になったものがあれば
読んでみてください。

・「タネが危ない」 野口勲著
種屋の野口さんの著作。在来種の魅力を知るには1冊読んどいたほうがよいかと。

・現代農業
2005年3月号「月と農業」 バックナンバーをみれば最近のもので「月」の回があるかもしれません。深堀した農家さんは「月の満ち欠けと農作業」を連動させています。概要を知るにはいいかと。
⇒太陰暦(月の満ち欠け)に連動した農業暦の知恵を解説した本として以下
(こちらはより深く知りたいと思ったら、二十四節気に絡めてその時期にやるべき農作業を書いていておもしろいはおもしろいです。)
「畑仕事の十二カ月」 久保田豊和著

2010年8月号 「自然農法が知りたい」
自然農法の基本は皆さんそれぞれ取り入れてたりしますので、濃いところを知っていれば、それぞれの農家さんがどうアレンジしているのか見えるかと。

・「伝承農法を活かす 家庭菜園の科学」 木嶋利男著
化学肥料も農薬もなかったころの農法を科学的に分析しつつ、解説した本。新書で分量少なく読みやすいのもよい。

・「スローでたのしい有機農業コツの科学」 西村和雄著
元京大農学部講師の西村先生がわかりやすくツボを押さえた有機栽培および植物栄養について書いた本。窒素やリン、カリ、カルシウムなどなど栄養素がどう作物の栄養にかかわっているのかも解説していて、基本を押さえるのにいいかも。

・築地御厨の内田悟さんの著作
やや自然栽培よりですが、野菜を真摯に見つめているという意味で勉強になります。

・「あなたは本当に美味しい野菜を食べていますか」 杉本晃章著
老舗の八百屋さんが書いた野菜の本。青果市場でどういうふうに野菜・品種が評価されているのか、業界の基本(王道)が見え、単純に勉強になります。

簡単ですが、以上です。

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