こども食堂、やっています。
3年前の5月から、店の隣にある(函館)本通町会館にて、毎月第3木曜日に「はこだてこども食堂」をボランティアの人たちとやっています。
テーマは「つくってたべよ いっしょにたべよ」。毎月、子どもらと一緒に料理をして、温かい食事をみんなで楽しんでいます。
「こども食堂」というと、世間的には「孤食や貧困」との関連で報道されがちです。問題の根っこは、地域の大人が地域の子どもの成長を見守りづらくなっている今の社会状況にあるように感じています。
もし本当に食べるに困っている子どもが目の前にいたら、多くの人が手を差し伸べるはずです(実際、はこだてこども食堂をやるに当たり、多くの方から「子どもたちのために」と有形・無形の援助をいただいています) 。
しかし、現代は見た目にはわかりづらい状況がありますし、そもそも普段接点のない子どもに大人がいきなり関わろうとした瞬間、「不審者扱い」を受けかねない状況があります。
まずは地域の大人と子どもが自然と関われる場として、こども食堂があれたらいいなと思っています。関係ができれば、子どもたちが何か問題を抱えた時に、親御さんとは別の、第3の(信頼できる)大人として子どもたちをサポートすることができます。
お腹を空かせていたらいくらでもおせっかいをやけますし、友達のことで悩んでいたら話を聞いてやることができます。
人間、人に話を聞いてもらうだけで問題が解決するってこともあるものです。(初恋の悩みなんてことも?)
そして、いろんな年代の子どもや大人と関わることが子どもたちにとって良い経験として、いろんなことを学んでくれる場になっていったらなとも思っています。
核家族化が地方でも進んでいる今、子どもたちは人と関わる経験が不足しているのではと心配になることがあります。人間は“人のあいだ”で育ってこそ人間として成長するのだと思うのです。
細田守監督のアニメ映画「サマーウォーズ」の登場人物、栄おばあちゃんの言葉にこんなのが出てきます(映画はぜひお子さん・お孫さんと観てみて下さい)。
『一番いけないことは お腹がすいていることと 一人でいることだから』
人間 お腹がすいていると力が出ません。
そして、(物理的にも、精神的にも)一人でいると気力がわきません。
ゆるやかに地域の子どもらの成長を見守っていけたらうれしいなと思う、八百屋の親父です。
『はこだてこども食堂 ~つくってたべよ いっしょにたべよ~』
◆日程:毎月第3木曜 (祝日の場合は翌週に)
◆場所:本通町会館 函館市本通1丁目23-13
◆参加費:4歳~小学生100円 中高大学生200円 保護者300円
(参加予約制:当日の予約も可)
◆持ち物:エプロン・三角巾・てふきタオル
◆お問い合わせ:はこだてこども食堂実行員会(八百屋すず辰内)
TEL/FAX:0138-76-9865 本通1丁目24-3
HP: https://suzutatsu831.com/with-kids/
#八百屋のちょっとまじめな話 #主夫な八百屋の子育て日記 #八百屋 #こども食堂 #すず辰 #子ども #地域 #子育て #見守る #成長