
春虫虫という漢字を調べてみた。
春ですね。
春になると変態が増えるとよく聞きます。
ぽかぽか陽気になると、心も体も陽気になり、冬のあいだに溜めこんでいたエネルギーを放出しようと活動が活発になるからだそうです。
これは人間に限らず、植物、動物、そして虫も同じですね。
これを表現した素晴らしい漢字があります。
「蠢」
蠢(うごめ)く、という漢字です。
「春」という漢字は、「太陽に照らされ、草木が茂って束になる」という背景から生まれたそうです。
草木の下で、もぞもぞ、ざわざわしている虫たち。
漢字を見るだけで実際の様子まで目に浮かんできます。
さて、話しは戻りますが、春になると「うごめく」のは虫ばかりではありません。動物だって同じなのに、なぜ「虫虫」と虫ばかりを強調するのでしょうか。
「蠢」という漢字を調べてみると、「蟲」という漢字に答えがありました。
語源や中国での使われ方など難しいことは省きますが、「蟲」は動物の総称として使われることもあるそうです。
・羽蟲:鳥
・毛蟲:獣
・鱗蟲:魚と爬虫類
・介蟲:甲殻類と貝類
・裸蟲:ヒト
ここから考えると、「蠢」という漢字に含まれる「虫虫」は、虫に限らず、あらゆる生き物を表しているということになります。
「春」という漢字には、草木があり、「虫虫」は動物などの生き物全般。
「蠢」という漢字は、生命のすべて!
蠢いてみました。