涼しく書評

書評を書いていきます。 時々、雑感など。

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最近の記事

【書評】力戦調の将棋を指したい人へ

本書は将棋のとある戦法を解説した本である。その戦法は筋違い角という。▲7六歩 △3四歩からいきなり▲2二角成と角交換をし、△同銀に▲4五角と、通常良いとされる筋とは違う場所に角を打つのだ。本書は筋違い角の使い手である著者が筋違い角を詳しく解説している。 筋違い角だって?そんな戦法が存在するのか?どうせアマチュアにしか通用しないB級戦法だろう!そう思う人もいるかもしれない。 確かにトッププロの対局には出てこない。しかし、当時はプロだった著者の実戦で用いられていて、何回か勝っ

    • 【書評】営業は営業だけじゃない!全体を見よう!

      本書は渋谷製菓の営業職である久津木千歳が社内の営業の見える化プロジェクトのリーダーとなり、社内に存在する問題点(主に営業に関わる)を見える化して業績を向上させていくストーリーだ。タイトルからは営業のみに特化しているかのような印象を受けるが、営業だけでなく会社のいろいろな部門と情報を共有することの大事さが感じられる内容となっている。 あなたは日報をしっかりと書いていますか?ただ漫然と日報を書いていませんか?かくいう私がそうであった。日報は記録しているものの、いつしか同じ日々の

      • 【書評】片付けも仕事と同じだね

        https://www.amazon.co.jp/dp/4163690204/ref=cm_sw_r_li_awdb_imm_XZNAR36ESKW29CW8QPNV?_encoding=UTF8&psc=1 本書は片付けのできていない、いわゆる汚部屋を見られて男性に振られた主人公が、「このままではいかん!」と一念発起し、汚部屋を片付け始めるというストーリーだ。 私は、片付けるという作業への向き合い方が仕事への向き合い方と似ているなと感じた。 片付けはすくにしないと、ど

        • 【書評】コンサルもそんなに変わったことをしているわけじゃないんだな

          本書は各界で活躍する元コンサルタントに聞き取りを行った内容と、それについての著者の解説がメインとなっている。聞き取りの内容は、「新入社員の時に学んだことで15年後も役に立ったと思うことは何か?」 すなわち本書は新入社員だけでなく40歳ぐらいの社会人にもオススメできる内容だ。 想定外な質問をされると私もついつい となって時間をためてしまうが 取り繕うな!分からないことは、きっぱり分からないと言え! その方が自分にも周りにも良い❗️ たかがルーティンされどルーティン

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        • 集団自粛
          2本

        記事

          【書評】なぜ地元の意見がまとまらないのか?

          本書は地方創生や地域再生に関する本の出版や講演会、フィールドワークなどを数多く行ってきている木下斉氏が著者であり2015年に出版された。 本書からは地域のあらゆる取り組みに関して、 誰から文句を言われたとしても突き進む意志の大切さを感じた。 私の住む街は現在、とある問題で意見が割れている。 改革派と保守派 目指しているところは同じはずなのにやり方が違うだけでこうも対立し合うものかと なぜ対立をしているのに改革派は物事を一方的に進めていこうとするのか? 本書でヒン

          【書評】なぜ地元の意見がまとまらないのか?

          <自粛が自粛を呼ぶ。負のスパイラル>

          社会が自粛ムードに陥る。 「あいつも自粛か」 「みんなも自粛しているよ」 そうこうしているうちに、「なんで自粛しないの?」という勢力も現れる。 そして、自粛の負のスパイラルは続いていく。 個人の消費行動や、イベント主催者の開催判断を決めるプロセスの理想は、それぞれが情報を分析して自分なりの基準を持ち、主体的に判断して自分の行動を決めることだ。 しかし、現実は、周囲の様子や他人の考えに影響されて行動を決めていることがほとんどである。 この構造があるから、自粛が自粛

          <自粛が自粛を呼ぶ。負のスパイラル>

          <雰囲気で自粛、何となく自粛>

          (登場人物)個人、イベント主催者 自粛というものが主体的な決定であれば尊重する。 情報を基にして、当事者が主体的に判断したことであれば構わない。 個人であれば、「〇〇という根拠を持って消費行動を自粛する」 イベント主催者であれば、「〇〇という根拠を持ってイベントを中止する」 それは問題じゃない。その決定は、尊重する。 問題なのは、雰囲気で自粛、何となく自粛してしまうことだ。 「他の人が言っていたから。」「あのイベントが中止になったから。」 「テレビで言っていた

          <雰囲気で自粛、何となく自粛>