とにかく手を動かし続ければ、いつか何かを掴んで上達すると考える人に起きること
絵の練習そっちのけで試験勉強に時間を費やして、気がつけばイラストから離れすぎてちょっと焦ってる今日このごろ、時間の確保と短時間で周4日は続けられる練習方法を考える必要があるかなと思ってます
でも今回は練習法の話というよりは、試験勉強をする中で絵の練習に対する考え方にも変化があったというお話になります
私が20分ほどのお手軽デッサンやイラストの練習を始めて、いろんなブログを見て回ってたのですが、自分としては違和感やもやもやしたものを感じる事が多く、結局は自分に合わせた練習法を考えるようになったのですが、その違和感のある意見の一つが「絵の練習法をあれこれ調べる前に手を動かせ」「とにかく手を動かしていれば、ある時、唐突に理解できる日がくるんだ」という考えでした
読んだ当時からモヤモヤを感じた意見ですが、検定試験の勉強をしてる今、ふとその話を思い出し、ふと考えたことがあったんですね、それが「とにかく手を動かしてれば上達する、という考えの人って絵に限らず、何やっても上手くいかないんじゃない?」とういうこと…まぁ我ながら酷いことを言ってると思います。言い換えるなら上達や成長が出来ないのは、自身の能力以前に、そもそもの考え方に問題があるのでは?という事ですね
私は今、日商簿記検定3級の受験に向けて勉強しているのですが、受験勉強ってものすごく目的が明確かつシンプルです。とにかく合格点を取れば良いのですから
とはいえ、資格試験は年に数回しかないものも多く、限られた期間で目標を達成することが求められます。私が受験する日商簿記検定は年3回の統一試験だけでなく、随時受験可のネット試験がありますが、私は1月末にネット試験受験を想定して勉強しています
限られた期間で、目標を達成するようにもっていくには計画性が求められるのは簡単に想像つくことですが、その計画は何をもってたてられるのでしょうか?
漠然とした「検定合格」という目標だけを抱えて、なんとなーく勉強し続けても、途中でモチベーションが切れる可能性も高く、続けた所で効率が上がらず合格率50%を切るような試験では不合格になる可能性が非常に高いと思います
限られた期間で効率よく学び、合格に近づくためには、合格という目的に対して自分がどれだけ足りてないかを知り、それを埋めるために何をどう学べばいいか考え、実行すること必要なのです
前に簿記3級の問題集を解き始めたら、時間配分の難しさを痛感し、参考書を読み込む勉強と問題集を解いて覚える勉強、どちらの方針にするかで大きく合格率が変わるのではないかと思った話をしたのですが
私は参考書を読んだりノートを綺麗にまとめる勉強ではなかなか覚えられず効率が上がらないので、問題を解きながら、間違えた問題の解説やテキストを読んだりしながら理解する方法が性にあってると思い、本試験問題集を購入して解いてみたら、制限時間内に問題を解けずに、内容の理解だけでなく早い段階から数をこなし、慣れてスピードを上げる必要があるんだと判断したわけです
問題集を解いてみて、日商簿記検定は知識や理解を問う試験ではなく、実務能力を問う試験なのではないかと今は思っています。
検定の話が長くなってしまいましたが、何がいいたいかと言うと検定に限らず、目標に対して、具体的に自分がすべきことを考え、実行することを繰り返すことが上達や成長の近道だと思うのです…何当たり前なことを言ってんだっていう人も多いでしょうが、そこに気が付かない人が多いのもまた事実じゃないんでしょうか
この間ブルーロックというアニメでフローについての話がありましたが、成長していくためには「大変だけど頑張ればなんとか出来る」位の負荷が必要です。「出来る気がしない…」「どうすれば出来るか想像がつかない…」だと大抵の人は諦めてしまいます
自分が簿記の勉強を続けていけるのも難しいし、理解したと思っても数日後に問題を解くと間違えたりしちゃうけど、きちんと解説読んだり、それで足りないと思ったものはネットで調べたりしてどうにか理解出来ていて、難しく見えてたものが少しづつ分かってくるのがちょっと楽しく、少しづつ成長してると感じて思った以上に勉強が苦にならないからです
とはいえ、自分に何が足らないかが分かるようになるって難しい。「具体的にこれが上手く出来ないから行き詰まってる」「具体的にこれが苦手で上手く出来ない」という事が分かっただけでも大きな前進なんですよね。とにかく「何が駄目なのかが分からない」「解らない所が分からない」が一番辛い
とはいえ、足りないのは分かってるけど、具体的にしっくりくる対策が出来ない、どうしたらいいか分からないものも多いわけで、私にとってのイラストが”それ”で、いろいろ練習法を考えたりしているけど、しっくり来る続けていけそうなものが未だに見つからない、とはいえ前進はしていないわけでもないので、少しづつでもなんとかしていくしかないと思います
そういう時ってしんどいですよね。でも本当は「どうすればいいか探すのが大変だから」と思考停止しながら手を動かし、練習や勉強をした気になってる方が長い目で見るとしんどいんですよね
すぐ具体的な目標や改善点が見つからない事があるのは仕方ないです、だからって必要な努力を怠るとそれよりずっと苦しい思いを抱え続ける事になるんじゃないかなと思います
今、学生という身分になって、同じ授業を聞き、学んでいても、きちんと要点を捉えてサクサク進んでいく人と、頭の中がごちゃごちゃしてるのか、要点とずれた部分ばかり意識して学びが身につかない人の差がかなりつくことに気が付きました。そしてその原因には考え方や意識の差が大きいように思います
「私は何やっても駄目」「何の才能もない」と悩むより、まず私の考え方は正しいのかな?と疑ってみた方がいいように思います。私もまだまだ足りない所が沢山あると思うので頑張っていかないといけないなと思ってる次第です