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イラスト練習を効率的にするためにまず知っておきたい2つのこと

イラストの練習を始めるためにモチベーションを保つためにnoteを始めて一ヶ月が経ちました

ここで私のやってきたことを振り返りもいいのですが、やっぱり他の人に約立つ記事を書いたほうがいいかなということで

自分が練習したり、本を読んだり、調べたりして思った、効果的に練習するためにはこれが必要かなと思ったことの話

練習の効果を出すために、意識しておきたい、たった2つのこと

正直、他の方の記事を否定するようで申し訳ないんだけど、絵の練習法や自分がしてきた練習を公開しているブログは多いけど、これを真似して上手くなれそうな気もしないし、言う事が人によってバラバラ過ぎて、逆に分からなくなってくるんですね

なんでだろうって考えて、人の練習法を真似して上達に繋げるためには、必要な前提の2つが書かれていないからではないかと気づきました

その2つは
「その人が絵以外にしてきた経験」と「この
練習でどの能力に影響があって、どうなったか」

特に1番目が抜けがちで、絵の練習を始めるにあたって自己紹介と前提という意味で、自分の絵に関する経歴を語る人結構いるけど、絵以外にやってきた事を語る人は少ないんですよね

例えば、粘土や羊毛フェルトでマスコットやフィギュア作ってた
ブロックでオリジナルで作るのをやってた

HPとブログやってるけどのデザインを自分で作ってて、その為に色彩検定などの勉強した

スポーツをしてて、今も体を動かすのが好きとか

絵と関係ないし、必要ない情報だよね!ってん思う人多いと思うけど、果たしてそうだろうか?

そもそも絵を描くのに必要な能力が全て絵を描くことでしか身につかないわけじゃない

絵を描くのに必要な能力はたくさんあって、基本的には複数の能力を並列的にに伸ばしていくことなるんだけど

ここら辺のお話は「絵はすぐに上手くならない」という本を読むとわかりやすいです、というか、この本は自分の持ってる能力や、目指すものに必要な能力、それを伸ばすための練習法などが分かりやすく書かれた良書なので、模写がどうとかクロッキーがどうとか調べる前に、まずこの本を読んだほうが上達が早くなると思います

何故絵以外の経験が重要になるのかというと、絵を描くのに必要な複数の能力のうち、絵の練習や経験以外で鍛えられるものも多く、それ以外にも絵以外の経験が絵の上達に役立つ事も多いからです

生まれ持った素質は自分ですぐ分かれば苦労しないし、分かりづらいけど、経験で鍛えられてる能力は分かりやすく、自分も他人も判断しやすい、だから絵以外の経歴が分かると、この人はこの能力が高めだから、そういう人が伸びやすい練習法なのかも、って判断がしやすい

立体物を作ってた人(ヘタウマ、邪神系は省く)は立体を捉える力と、歪みを発見する力が鍛えられ、観察力もある可能性が高いし

スポーツは一見、絵と関係ないように見えるけど、空間認識能力が鍛えられていて、絵を描き続ける体力と、絵の上達に意外と有利な姿勢の良さを持っている可能性が高いはず

そもそもRPGで最初はみんなレベル1だったとしても、ステータスは全員同じじゃないよね?

ゲームと違って、やりたいことや役割と素質のズレなど問題はいっぱいあるけど、人間だって似たようものでしょ、得意な事は人それぞれ、今までのやってきたことの経験で今がある、なのに何故かそこら辺を考えない人が多いの不思議

自分と絵の練習始めた時期が同じでも、空間や立体の認識能力が高く、立体を意識して物を見れる人の練習を、それらの能力が低い人が「この人が出来るなら私も」ってやっても失敗したり、上達しにくいのは当然
で、結局”才能の差”という言葉で終わらせてしまいがち

この方法で短期間で絵が上手くなるよ!なんて甘い話は無い、ってのは私も思う

けど、効率を上げて、回り道を減らして早く上達することは出来ると思う

毎日練習し続けて、ある日突然分かるようになる瞬間が来るみたいな話よく聞くけど、それ間違ってないけど、それが起こる瞬間はその時がベストだったの?もっと早い可能性でその瞬間が来る可能性はないかな?

と思ったのは、自分の練習の「クロッキー+2」のせいだろうとは思う

この練習法は5分で写真や画像見ながらクロッキー、写真を見ずに隣に同じ絵を記憶と隣の絵を頼りに描く、もう一度写真見ながら2回目の絵の上から赤でじっくり書く、一つの絵を3回描く練習法なんだけど

人によってはクロッキーに5分なんて長すぎる、3回も描くなんて非効率すぎでしょ、その時間でクロッキーで何個のポーズや物が描けるんだよと思う人もいるでしょう

でも、この練習法、自分の能力と足りない能力と、身につけるべきものを考えて、ピンポイントに狙うように考えたものなので、自分で戸惑うくらいに感覚の変化や実感が早かったんです

毎日やってたらとかレベルじゃなく、数回で実感できて、その後も数回ごとに感覚が更新されてくる、まだ10数回レベルでも最初の5分クロッキーの精度が上がってる実感が凄い
その話に関しては長くなるのでざっくりですが

クロッキー+2の最初、写真を見ながら描いた最初より、記憶を元に描いた形のほうが実物に近い不思議
今日のクロッキー+2 ポーズマニアックスより

最初の頃は何故か5分クロッキーがおかしくて、記憶を元に描いた2回目ともう一度写真を見て描いた3回目の方が何故か実物に近いかたちで描けてるのに、今日のポーズマニアックスだと、最初の5分と3回目の輪郭の差があまりないですよね

自分は観察の目があらかじめ鍛えられてる状態で、その情報を整理や、あらかじめ取捨選択する事が上手く行かずに描けないって状態だったのに気がついて、情報の整理を強制的にしやすくするための2回+答え合わせと身に付けやすくする為の3回目の1セットの練習にしました

2度目、3度目で記憶を元に描いた時に「覚えてないよ」って戸惑い、集中力が足りないのかと思ったものの、記憶を元に描いたものの方が輪郭が近くて、1回目のクロッキーで整理整頓が出来てきてるんだと実感出来て

7度目辺りで1回目の絵の方が輪郭が近い逆転現象が起き

今回で11回位なんだけど、今日のは1回目の輪郭が凄くいい形で、なんでこう描いたんだろう?と1回目の絵の模写みたいな感覚で2回目を描いていました、そのせいか3回目の赤描きが早くて、22分で描けました(前回、前々回は38分、45分でした)

っていうかまだ11回しかやってなくてもこれだけの変化がある
5度目位の段階で大の苦手のイラスト模写も、隙間の感覚や位置の違いが前より分かりやすくなってて驚いたし、今のポーズマニアックスも3回目はパーツの相対位置等を比較したりして描く事が増えて、描き方に模写っぽさが増した部分もあり、イラスト模写の苦の部分もかなり軽減されて、もうやってもいいだろという手応えもある

クロッキー+2は結構時間がかかります、手で20〜30分、ポーズマニアックスで30分〜1時間

90分のドローイングなら何体のモデルが描けるんだ時間かけすぎだろって言われても、私はこの11回で濃く、回数より効率の高い練習をしたと思ってます

自分の能力と、何のためにやってるか、これで何が出来るかを考えて、それにあった方法を考えて実行すれば、こんなに効率があがるんだ、むしろそこまで根性論しなくてもいいのはと思えたわけです

イラストの練習は数も必要だけど、基本的には量より質、数やってもさほど効果が出てるように思えない人も結構見かけるし、とりあえず手を動かしていれば少しづつ上手くなるような甘い世界ではないのは、周りを見ても明らかだし

まずは、自分の出来ること、強みや苦にならないこと、なんで上手く出来ないのか、そのために何が出来たら良いか、そのためにどうしたら良いか考える

イラスト練習してる人は後の2つは考えてる人多いんだけど、自分の強みや出来ることを理解して練習考えてない人多い印象受けるんですよね

絵を描くには複数の能力を並行して上げていく必要があるけど、全ての能力に同じだけ練鍛える必要ないのよ

要するに現段階で高めの能力に割り振る力を減らしたり、高めの能力で能力が低い部分をバーして、全体的な能力底上げをすることだって出来るんですよ

まずは自分の持ってるものを確認することから始めませんか?

正直自分は現段階で絵に情熱をあんま持ってないので、根性論と数は正義!で修行みたいな練習なんかするくらいなら絵の練習なんてやりたくないです

楽して上手くなるなんて幻想だけど、やり方に気を使えば、もっと気楽にやってもいいんじゃないかなというお話でした、現場からは以上です

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