簿記検定3級は「参考書読み込み」か「問題集を解く」どちらを重視するかで合格率が大きく変わるのでは?と思った話

 …タイトルが長い!
色彩検定UC級の勉強時間が当初の想定より大分短くて済んだので勉強時間を日商簿記検定3級の勉強に充てているのですが、1月末の受験予定まであと3ヶ月、何しろ始めての検定試験なので勉強法はかなり手探りな所があります。参考書の決算仕訳あたりまで読んだ先月半ばから本試験問題集を購入し解き始めたら、これまで考えてた試験勉強対策がひっくり返ってしまったので、自分なりに考えた対策についての話です。


簿記検定3級は問題を解かずに参考書を読み込むことを重視する人の方が落ちやすいかも?

 結論を言ってしまうと、試験時間がシビアすぎて、慣れない問題に戸惑ってるうちに全問解けずにタイムオーバーになる危険性があるからです

 日商簿記検定3級の試験時間は60分。配点45点の出題15問の第一問は、平均1問1分、15問15分以内には解けるようになっておかねば厳しいようです。本試験問題集には目安の回答時間が8分〜12分となっていたので実際は1分以下で解けるのが望ましいのですが……実際本試験問題の第一問を解いてみたら15分以内で解ける気が全くしません

 日商簿記検定3級では2021年度の試験から試験時間がこれまでの半分の60分になり、今は正確さだけでなく速さも求められているということがうかがえます

 要するに取引内容を理解し、仕訳と帳簿を作成する勉強と同時に、問題を解くスピードを上げ、無駄な時間のロスを減らせる為の努力をしていく必要があるわけですね

 模試や時間を測って問題集を解いてみたりせず、参考書を理解するまで読み込んでから、満を持しして模試をして時間配分の重要さに気がついて対策を始めて巻き返すのは大変になると思います

スピードアップの為には”慣れ”が必要

とはいえ、作業速度向上や効率向上の為の工夫は割と自分の得意分野ではあるのですが、あまり頭を使わないルーティーン作業と違い、頭をフル活用する勉強なので、時間のロスになる”戸惑い”を減らしたり、いちいち考える時間を減らすため”頭に叩き込む”為に一番重要になるのは”慣れ”だと思います。ひたすらに問題を解く回数を増やしてこれらを素早く行えるように慣れる必要があると思います

  1. 数字の桁と0の数を瞬時に判断する

  2. クセがある、分かりにくい問題文をきちんと読み取る

  3. 仕訳を考えなくても、ぱっと出来るように頭に叩き込む

  4. 電卓の機能を使いこなし、正確に計算する

数字の0の数を瞬時に読み取る

 これ、結構地味に必要です。わかりやすさを重視した参考書だと取引例の数字が3桁、4桁なのですが、試験問題になると一気に0が増えて1,000,000円とかが普通に出てきます。電卓で計算したり、回答を入力したりするのにいちいち0の数を数えたりするのは時間のロスになるので、まずは下のカンマを見て判断します…が、意外と戸惑ってしまうので慣れが結構いります

分かりにくい問題文を読み慣れて素早く理解する

 参考書での例は分かりやすい文章で、仕訳もシンプルですが、試験問題になると、問題文も難しくなり、細かな部分を読み取らないと間違うような問題も多い反面、余分な情報が入り惑わすような問題も多く、それなりの読解力が求められます

 落ち着いてじっくり読めば分かる文章ばかりですが、焦って問題文の一部を読み落として間違える可能性も大いに有り得るので、問題文を読み解くのに慣れて「この文が書かれてるって事はこういう事だな」とある程度判断できるようになった方が余裕を持って試験に取り組めると思います

頭に叩き込んで、いちいち考えずに仕訳が出来るようになる

 例えば、仕訳で売掛金が増えた時の仕訳をする時「売掛金は後からお金を貰える権利だから”資産”で、資産が増加してるから借り方で〜」といちいち考えてたら時間がかかります。だからといって暗記をしても勘定科目が多すぎて無理です。「売掛金の増加か、なら借り方ね!」と素早く判断できるように問題を解く数を稼いで、頭に叩き込めるよう慣れるのがてっとり早いと思います

 とはいえ、以外と勘定科目が覚えられなかったり、どの勘定科目がどのグループ(資産など)に属しているかがぱっと出てきづらい事も多いので、一覧表や単語帳を使って暗記しやすくするのもありかなとは思ってます(まだ実行に移してませんが)

電卓機能を使いこなし、正確に早く計算が出来るようになる事を目指す

 簿記では計算が必要な仕訳がたくさん出てきますが、電卓が使用できるので私みたいな計算が苦手な人間でもどうにかなるのですが、普段あまり電卓を使わないのからか単にとろくさいだけか、ボタン一つ押すにも一瞬戸惑いがちなんです。

 あと今まで数字と四則演算のキーしか使ったことが無かったのですが、GT(グランドトータル)や→キー、やメモリーキーなど使い方を知るとかなり便利です。答えをメモって別の計算に足し引きして…って手間が減るのは助かります

 ネット試験だと持ち帰るのが面倒なので左打ちを試しているのですが、ボタンが見えにくいので自ずとブラインドタッチ習得を目指すことになりそうです

第二問と第三問は問題集の解説を読みながら学んだ方が理解しやすい…気がする

 …というか参考書にも決算について載ってはいるのですが、読んでてあまりピンとこなかったので、ざっくり読んだだけのよく分かってない状態で問題を解きながら学んでます

 今は本試験問題集の出題別解答テクニックの解答を隠しながらまずは解いてみる。とはいえ元々分かってない状態で解いているので間違いだらけは当然、数分経ってもさっぱり分からない時は早々に諦めて答え合わせをします

15分で区切って勉強時間もメモしてます…昨日は1時間しかしてなかった(汗)

 問題を解きながら学んでいくので答え合わせの後が本番の気持ちで解説を読み、一つ一つの仕訳を書き出したり、仕訳からどう書き込むのか矢印で繋いだり、細かく分解しながら一つ一つ理解していきます

 総勘定元帳って、仕訳で”その勘定科目”が借方になるものは借方、貸方も同様なので記入する相手科目は仕訳の逆になるのがなかなか慣れないです

ちなみに問題集はこれを使っています
本試験形式の問題が12回分が掲載されていて、加えてネット模擬試験が10回受けられるので問題の多さを重視して選びました

テスト形式で学ぶ時は答え合わせの後こそが本番

 どうにも自分は参考書を読んだだけだと、ちゃんと頭に入ってるのか不安になるのです。なので問題を解いて覚えるのが性に合ってるのですが、テスト形式の利点は「自分が理解していない所がどこか分かる」所なんです。間違える所って結構決まってて、いつも正解する問題は既に理解していると判断して放っておいて、よくつまづく所を重点的に学んでいくようにしたいので、答え合わせの後が学びの本番です

 昨日の第二問対策と同様、間違った部分や正解はしたけど解く時に戸惑った所は解説や参考書を読み、正しい答えや解説、何故間違えたかを書き込みます

 本試験問題などランダムに出題される問題の場合は、間違えた部分と間違いの理由、その項目参考書のページを余白に書き込みます。同じ不正解でも勘定科目の書き間違いや問題文の読み取りミスやケアレスミスと、理解して無くて間違えた問題では対策は大きく異なるので、ノートに記録することで自分の苦手部分をあぶり出していきます

 スキマ時間に仕訳アプリを使うときも、間違えた時は誤回答と正しい回答をスクショで残し、後で間違えた項目をノートに書き残すようにしています

 手探りでの勉強で、なかなか大変ですが、やるからには一発合格を目指してあと3ヶ月頑張っていきたいと思います!あとはもう少し勉強時間を確保出来るように頑張らねば

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