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空間認識能力は素質か経験か

 三連休最終日、今日こそは勉強!と張り切りたいところなのだけど、毎月恒例の奴でお腹が痛い…頭が回らない、こんな日に簿記の練習したって時間の無駄!と早々に諦めて機械製図のドリルを相変わらず難しい。こんなん分かるか!と泣きそうになりながら解き終えたら、なんかコツが分かってきた気もするから逆にもう少し問題が欲しくなったのだけどさ、空間認識能力を鍛えるに頭の体操にはいいんだろうなコレ、大変だけども

 今日解いてたのは第三角法の3投影図を見てその立体の等角図(アイソメトリック図)を描く問題

 第三角法の投影図は、正面、上から、右側面からなどで、それぞれ見える形を平面的に描いたもの

 等角図、アイソメトリック図は機械製図だけでなく、インテリアの立体図やクオーターヴューのゲーム画面などに使われる事が多いようです。アバターゲームの斜め上から見たお部屋とかもこれらしいです

 ちなみにCADはデジタルで製図をするためのソフトです。今は3DCADが主流になりつつあるらしいですが、3Dだけだと必要な能力が育ちにくいので手書き製図や2DCADから学ぶことが多いようです

 で、等角図を描く問題なのですが、問題にでてくる立体が複雑すぎるので、自分は直方体の組み合わせを削る方法で解いてました

 簡単に言うと(アイソメ図用)方眼紙の方眼に沿って(もちろん手描き)直方体の組み合わせを描いてから、斜めにぶった切ったり、穴を開けたり、くぼみを作る感じで描いていくのかな、それに加えて、正面図の形を意識すると大分描きやすくなりましたね

 お絵かきの話でここに来た方は「なんのこっちゃ」な話でしょうが、後でお絵描きの話に繋がるのでさらっと聞きながして下さい

 何が言いたいかと言うと、図面を読む、描くっていうのは、平面的な物を頭の中で立体に変換する、またはその逆をすることであるわけです

 製図の読み描きには観察力や空間認識能力が必要で、その能力が人によって差があるから、授業の理解度が大分変わってしまうんだって、複数の人と学んだことによって痛感したというか、私自身クラスメイトに教えたりもしてるけど、私よりもっと出来る人何人もいて教えてもらう事も多いし

 で、この頭の中で平面を立体に、立体を平面にする力はお絵描きにおいても重要で、ひたすらに模写やクロッキーをしてるのに上達しない人はこれらの能力が低いか、鍛えるような練習をしてないんだと思います

 お絵かき練習をしてる人のブログなどで、空間認識能力は才能みたいな言い方されることが多いけど、学校でクラスメイトと共に製図を学んで気がついたのは空間認識能力って鍛えられる力だけど、元々の初期能力が低い、あるいは能力を育ててこなかった場合に如実に差がでやすい上に、能力をあげるという発想が出にくいから、素質や才能って言葉で片付けられやすいんだろうなって事

 まぁ頑張ってもある程度以上に進めないケースもあるし、ある程度の素質の差はあるとは思うけど、本当に空間認識能力が一部の素質のある人間にしかもち得ない能力なら、製造や建築、インテリアに関わる仕事や、サッカーなどのスポーツはそういう素質のある人間しか出来ないことになってしまうから

 先にも言った通り、自分は絵の練習を始めて、絵が上達しやすいか、そうでないかを分ける鍵は「観察力」と「空間認識能力」にあると思ってて、それらの能力は絵を描く以外でも鍛えられるし、高い能力が必要となる職などもあるということが分かったわけで

 絵描きって何故かやたらと選民意識が高い人が結構いて「絵を描けること自体が凄いこと」「私は絵を描くことしか取り柄がない」みたいな言葉ちょいちょい聞くけど、実は絵を描かない人にも、絵に必要な能力の何個を高い水準で持ってたり鍛えてる人が多くいて、絵を描くことにあまり興味がなく、描いても他の能力が上がってないから上手くないだけってケースは結構あると思うから、画家とかならともかく、コミックイラストとかなら実は皆が思っている程一部の人間にしか出来ないようなものではないと思うんです

 絵を描くには複数の能力が必要で、そういう人は単に一部の能力が鍛えられてないだけで、土台がすでに出来ているから、他の足りない能力を上げられればどんどん伸びる、大人になって絵を描き始めて早く上達する人がいるからくりはそういう事。自分も練習嫌いで数をこなさなくても多少は上手くなっていけてるのは「観察力」と「空間認識能力」がちょっとはあるからだし、才能の差じゃなくて、スタート時に持っている下地の差なんだと思う

 絵を描くの必要な能力をある程度持っている人は、元々持ってる能力を活かし、さらに伸ばしながら、足りない能力を上げていけば、どんどん上達していけるけど、逆にスタート時に必要な能力を持ち合わせてない人は全部の能力を1から上げていかないといけない上に、伸ばし方がわからくて進めない、その差を才能って言葉で片付けて諦めてしまう

 絵は絵の才能がある人しか描けない、それなりに絵を描ける事自体が凄いとか、そういう風潮や思い込みが、必要な能力を上げるって発想を隠して、絵の上達を難しくしてるんだろうなと私は思います

 「観察力」と「空間認識能力」をてっとり早くしっかり身につけるのに何をすればいいのかというと「デッサンをする」なんだろうと思う、デッサンの本質は観察することだと思うし

それでも足りないところは知識でみにつけるしかないと思う。見て描くだけでどうにもならない部分は「なるほどデッサン」みたいな本を読んで理解するとか、とにかく理解することが大事、絵を模写して暗記して描けるものなんてたかが知れてる

  ひたすらイラスト模写し続ける人より、泣きながら必死で製図やってる人の方が、空間認識能力と観察力が鍛えられて絵は上達すると思う

 大事なのはその能力が低いから才能がない、じゃなくて、どうやったらその能力を手に入れられるのか考えて行動することだと思うのです、というお話でした

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