「青春ですから」
順送り…
仕方がないことだが、往年の著名人の訃報を聞くことが増えた。
ここ10日ほどの間にも、西田敏行氏にピーコ氏と立て続けに速報で私も知ることとなった。
子どもの頃からテレビを通して拝見する方々のせいか、
それともこの年齢になったからなのか…
「昔はね、この人ね」
と成人した子どもたちに、マウントをとるかのように『昔話を繰り広げる』
決して、子どもにマウントを取りたいわけではないのだが、
私自身
もう、戻ることのない若かりし頃の映像の記憶を脳内再生しているのだろう。
若い頃、嫌なことも悲しいこともそれなりにあったとは思うが、楽しいことや嬉しいこと一喜一憂し悩んだ青春時代を脳のどこかで懐かしく感じ、その気分に酔いしているのだろう。
そういえば、先日10月の始め頃だったと思うが、長寿番組というべきか『クイズ・ドレミファドン』の放送があった。
私も昔はよく視たが、今は成人の子どもたちがよく視ている。
その成人したZ世代の子どもたちが視ていた隣で、70年代や80年代の曲と共に懐かしさを感じている。
もちろんイントロで答えられる。
踊ることもできる。
脳内再生が半端ない(笑)
番組の中で、解答者側のアナウンサーが正解する度に発言する。
「青春ですから」
青春時代、若い頃に覚えたことは比較的よく覚えている。
その時の流行りの曲を聴き、歌い、楽しかったと記憶した脳が、【蘇る】
脳にとっての良き栄養源となる。
あの時は楽しかったと余韻に浸ることもこの余裕のない社会で生活している私たちにとって、とても大切なこと。
心を長持ちさせたいのなら、楽しい想い出で、心の洗濯などのメンテナンスも必要だろう。
でもいつまでも感傷に浸っているわけにもいかない。
英気を養ったあとは、しっかりと還元するためにも未来の自分のために、
あの時は楽しかった
の投資をしておかなければならない。
未来の私が、今日と言う日を振り返った時に『過去の自分はこんなことを思っていたのか』と思い何かしらの良いヒントをもらえたらいい。
自分の人生も結局は順送りでしかない。
過去の経験が、未来へと活かされる。
役目を終えるその日まで…