生き写し屋　#毎週ショートショートnote　#生き写しバトル

代々『生き写し屋』を営なんでいる。
13代目の私
12代目の父
本日の『生き写しバトル』は
父に軍配が上がった。

安らかな表情で
父の手を握っていた患者さんの体温は
だんだんと下がってった。

息子さんの依頼で
患者さんの旦那さんになった私
患者さんの初恋の少年になった父

仕事を簡単に説明すると
よくテレビで、
「あの人が、迎えに来たわ」
なんて患者さんが言いながら
微笑むシーンに出てくる『人』になるのが
私達『生き写し屋』である。

依頼が一人の時もあれば
それ以上だったりする時もある。
依頼が患者さん本人の時もあれば
家族や医者からの依頼の時ある。

不謹慎だが、最後に選ばれると
勝利の優越感に浸ってしまう。

しかし、最近は依頼が減っている。
その原因が
14代目の息子が始めた
『生き写し屋ver.ペット』である。

新たなる戦い
『生き写し屋』VS『生き写し屋ver.ペット』
バトルの日も近い。

#毎週ショートショートnote

#生き写しバトル
課題「生き写しバトル」