雪化粧3　#雪化粧　#シロクマ文芸部　#140字小説

雪化粧を施した様な姉の顔。
隣に並ぶお義兄さん。

泣く事さえ疲れたのか
姉の娘は、俺の袖を掴み
二人の遺影を眺めている。

俺は式場の外で、紫煙を吐き出し
姉達が粉になるまで待つ。

待合室では独身の俺に
子育てができるのか親戚達が
話し合っている。

成年後見人となった俺。
これで正式にこの子といられる。

【140文字】

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