動物を亡くすこと、描くこと
飼っていた白い鳩が亡くなった。夏の暑い日だった。ケージの中で苦しみのた打ち回っていたのに最後はその気力も無くなったのだろう、穏やかに息をひきとった。
軽くなった亡骸をそっと両手で抱えて、カメラのシャッターを切る。描き残すためだ。描き残す。何故そうするのか。
「亡くなったものをモチーフにすることは、罪ではないのか?」
庭に鳩を埋めた後、撮影した写真を確認しながら私は自問していた。自分が描きたいからという欲求だけで絵にしていいのか。相手は鳩の死体で何も感じないことはわかって