過去と傷跡とレモンケーキ
いろいろなことを考える。人生の選択について。過去、わたしがしてきた選択について、わたしはずっと「間違い」だという判断を下してきた。結局のところそれがどうだったのかというと、わたしが選ばなかった方の選択肢の先にあった未来は実現しなかったものなので、いくら考えてもしようがないという結論に落ち着く。
震災のこと。死んだ親友のこと。親友と出会わなければ、喪ったときにこれほど傷つくこともなかったし、その傷によって精神が病むこともなかった。けれどわたしと親友は文芸部で出会ってしまったし