今日の1枚(2024/10/2)
世界は美しさにあふれている。
今日の1枚は、紅い種。
こんもりした苔のベッドでくつろいでいた。
イチイの実かしら。
人の心の中にも種がある。
小さくて硬い種。
それは自分でも覚えていない幼い頃に、植え付けられた。
だけど疑うことを知らない無垢な心は、”これこそが真実”と思い込んだ。
愛してほしくて。
守ってほしくて。
振り向いてほしくて。
誰かに庇護されないと生きていけない子どものうちは、必要な種だった。
生存本能そのものだった。
だけど大人になっても、後生大事にその種を抱き続ける私たち。
そんな種がなくても、私たちはもう自分を守れるし、力強くしなやかに生きていけるというのに。
それどころか種は、生き辛さという弊害を生み続ける。
淋しさを、虚しさを、寄る辺なさを、孤独感を、無価値感を、罪悪感を募らせる。
もういらないんだよ・・・。
私たちをずっと守ってくれた種は、とっくに役目を終えた。
手放しても、大丈夫。
ビリーフという名の種。 今まで、私を守ってくれて、ありがとう。