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はたらく

なんで辞めないの?

先日、職場の副店長さんにこう聞かれたのです。
「なんでこの店を辞めないでいるのか」(いい意味で)。
一瞬、ドキッとする質問ですが、前向きな話題でした。

今のお店に入って、まもなく5年目になるでしょうか。
職種はあえてぼかしますが、この仕事をするようになったのが確か2013年の8月頃からだったと記憶しています。最初に勤めた店のオーナーがスタッフに手を出すわ、虚言癖はあるわ、警察にお世話になるわのヤバイ奴だったので年内で早々に見切りをつけ、別の店に移り、そこがオープンしたのが2014年に入ってすぐだったはず。ある程度その店で経験を積み、仲間とも楽しく過ごしていたけれど、業態を変えることになり、自分の望む変化ではなかったので契約解除し、また新しい店に移ったのが2017年。あいにく配属された支店が吸収合併でなくなる見通しとなり、2018年10月にまた別店舗へ。その異動時期に、一緒に働きませんかと以前の仲間に誘われ、迷った結果断れずに掛け持ちすることになったのが今の店。

私は個人事業主として業務委託で働いています。かつては割と名前の知られた会社でバリバリ接客サービスに勤しんでいたものですが、とにかく窮屈で、根回し、しがらみ、つながり、伝統といったことに縛られるのに耐えられず、自分は会社務めは出来ない人であると悟りました。比較的自由の利く環境でないと心身がもたないのです。
そういった働き方なもので、ありがたいことに曜日も時間も融通が利きます。コロナ過の自粛時も週1回勤務にしたほど。
今思うと社会全体、感染対策も大げさだったのかなと感じることもありますが、それは別として、この当時掛け持ちしていた2店舗を比較したときに、清潔度や自由度、感染予防対策や感染時の対応の良し悪しにものすごい差があって、「もう掛け持ちはやめて、片方に絞ろう」と心が決まりました。

それからは、週3日、現在のお店でお世話になっているわけです。このコロナ対策への考え方でもそうでしたが、突発的な休みに対しても、店内作業に対するルールに関しても、対お客様への考え方も、職場の人間関係も、経営・営業面に関しても、文句がないんです(同僚の中には不満をもつ者もいるのでしょうが)。不満が思いつかないので、冒頭の「なんで辞めないの?」の答えは、「辞める理由が見つからないから」なんですよね。

先にも述べたように、結構な頻度で私は店を変えています。でも、こちらにお世話になるようになって、自分史上もっとも長く居させてもらっています。なんせ不満がないんですから。お店にある程度のお客さんがついているので暇を持て余すこともありませんし、通常営業でやっていけているので妙なキャンペーンを打つ必要もないですし、無理な経営をしているわけでもないのでちゃんと自分に相応の報酬も与えられていますし、無茶ぶりもされませんし、通勤方法も好きなようにさせてもらっていますし、何か疑問が生じても答えにブレがないから信頼できますし、私と時間帯がかぶる部分においては厄介な癖のある同僚もいないですし・・・。うん、一言でいうと運営陣に理不尽でアホな奴がいないということが大きいのでしょうか。
今までそれなりに愚痴や不満を垂れ流して生きてきましたが、ここに来てからはネガティブな発言をほとんどしなくなりました。だって文句がないんですから。今の店で知り合った方々が、私がこれまで某オーナーや上司同僚を口汚く罵ってきたという過去を知ったら、それはそれは驚くでしょうね。

逆に、私自身があまり店の稼ぎに貢献できているようには思えないので、「こんな人材がここにいても大丈夫でしょうか」と心配になるレベルです。様々な面で私を買っていただき、本当にありがたいことです。もう少し、足手まといにならないよう自分磨きをしていきたいと思います。


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