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既存漢字グランプリについて考えたこと
この夏、既存漢字グランプリが開催された。
そして、幕を閉じた。
今回は、そんな既存漢字グランプリについて考えたことを書いていこうと思う。
既存漢字って何だ
まずそもそも、既存漢字って何なんだ。
いととと氏のnoteによると、
既存漢字とは、既存の漢字です。
創作漢字とは対極の位置にあることで知られています。
よくわからないですが、そういうものがあるみたいです。
今回は既存漢字グランプリですから、優勝者を決めるということになる。
発表されている審査員は3名。
ここで、それぞれの審査基準を見てみる。
いととと氏『創作漢字に負けない、パワフルな既存漢字を期待しています。』
視力氏『あらゆる創作漢字は既存漢字に帰結します。既存漢字の素晴らしさ、皆で噛み締めましょう。既存の頂へ!』
渋沢たつみ氏『(長いので割愛)』
既存の頂というのが何を指すのか僕にはまだ理解できなかったので、
『パワフル』『創作漢字に負けない』という部分が大事ということを頭に入れておく。
覚悟を決めろ
既存漢字グランプリが開催されると発表されてからの反響は凄まじいもので、
とんでもない数の既存漢字が寄せられることは自明であった。
そうなると、どうしても生じてしまうのはネタ被りだ。
面白い漢字や変な漢字は調べると簡単に見つかるし、数もある程度決まっている。
優勝は、もしかしたらできないかもしれない。だけど、せっかくの機会なんだし、自分は自分だけの既存漢字を出したい。
既存漢字についてあれこれ想いを馳せているうちに、そんな思いが、湧いてきてしまったのだ。
僕は覚悟を決めた。
自分だけの既存漢字で勝負する。
自分だけって何だ
自分だけとは、何であろうか。
それは、他の人とは被らない唯一無二の選択だと僕は思う。
それを個性というのかもしれない。
僕の個性って何だ
それは、奇を衒うことだ。
ルールの隅を突くことだ。
それありなの?をやることだ。
お前の個性を解放しろ
おい、そこのお前、言うだけ言って満足してないか。
発想は実際にやるまでがセットだぞ。
考える
唯一無二をやりたいので、他の人がどう出るかを考える必要がある。
まず、優勝は考えない。
これはとても苦しい選択だったが、自分の想いを優先した。
では、どう出るか予想してみる。
予想① 単一画像で提出される
何を当たり前のことを言ってるんだと思うかもしれない。
けど、この作業は王道からズラすことを考えるのなら避けられない。
まあとにかく、2個あるいは3個で繋がっている(連作になっている)ものは恐らく出でこないのではないかという予想である。
そこで、先程の『パワフル』で『負けない』という要素も含めてこうなった。
#既存漢字 #既存漢字グランプリ pic.twitter.com/B9mMjwr2zI
— 雀100(順不同) (@suzumedancing) June 30, 2024
#既存漢字 #既存漢字グランプリ pic.twitter.com/AVfXgCPkUv
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予想② 画面を目一杯使う
自分のお気に入りの漢字(うちの子)を、
やっぱりみんなに見てほしいじゃないですか。
それと、漢字1字なのでわざわざ小さくするとも考えにくい。
だから、画面を目一杯使ったものが多くなるのではないかと予想した。
そこで、画面中央に小さい漢字を置こうと考えた。
小さくするだけじゃダメで、小さくする理由がなきゃいけない。
そこらへんも考えてこうなった。
#既存漢字 #既存漢字グランプリ pic.twitter.com/KVgtq7nA54
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結果
なんと、拙作の『勝』がスタイリッシュ部門に選ばれた。
いととと氏からは『勝利への執念が詰まってる』との言葉をいただいた。
いととと氏の言っていた『パワフル』で『他に負けない』という部分を評価していただいたのかもしれない。
ありがとうございます。
終わりに
全体を通して脈絡のないまとめになってしまった。
自分の考え方を外に出すのは恥ずかしさもあるが、考えの流れを記録できたのは大きい。
最後に無理矢理総括すると、
既存漢字グランプリを通して、既存とは何かを考えるキッカケになった。
色々な人の推しが見れてとても面白かった。
各審査員のコメントが付いているのも嬉しいポイントだった。
既存漢字ファンとして、第2回の開催を心待ちにしている。