外国人が日本人と働いてみて感じたこと
ドイツに移住してみて、転職を繰り返していろんな業界のいろんな外国人同僚に出会ってきました。
職場によってはたまたま帰りのバスが同じで世間話眺めにできたり、会社のイベントでお酒を飲みながらまったり会話を楽しめたり。
こうしたちょっとリラックスした雰囲気になると必ず聞いてみていることがあります。
「日本人と働くって、どう?」
この質問の反応が毎回面白くて爆笑してしまうことがほとんどです。
まず、一瞬止まって困惑顔。本音を言うべきか、建前を言うべきか迷っているのが読めます。
この表情がすでにこれから語られるであろう内容が隠しきれてないのです。
なので続けてこう付け足します。
「心配しないで。どんな感想でも歓迎するから。どう思ってるのか素直に気になってるだけ。駐在員たちにあなたが言ったことシェアするスパイじゃないから安心して!」
ここで大抵お互い笑顔になり、リラックスして会話を続けることができます。
一瞬の戸惑いが見られるのは、それだけ日本の文化・働く文化・コミュニケーションについての姿勢が違っているので彼らにとっても私たち日本人と働くことは容易ではないからのようです。
[日本人と働いてみて外国人が感じること]
・英語のスピーキングがとても聞き取りにくい
・英語でつたえようとしている姿勢が見えない
・はっきり要点が伝わらない (話していることが聞こえないし、聞こえても意図が伝わらない)
・質問を全くしてこない
・わかったといいながら同じことを何度も後から聞いてくる
・静かで無口(ドイツではネガティブにとられることがあります。かといっておしゃべりが正解でもないので難しいところです)
自分にも痛いほど身に覚えがあります。
何度も聞くのは失礼かな、と感じてしまう習慣があるせいか、質問することをどこか躊躇してしまいますよね。
あるドイツ人上司の日本人の振舞について不思議そうにコメントしていたこと
日本企業とドイツ企業の事業が新たに提携されることになり、英語での事業戦略会議に参加した日本人たちが、初めての経営会議にもかかわらず全く質問してこなかったとのこと。
ドイツ人上司は
「本当に変わった文化、彼ら日本人はこちらとはずいぶん異なった考え方をもっているようだ。」
と同僚にもらしていました。
パートナシップ初期段階だからこそ質問が山ほど降ってくるはずなのに、日本人側から全く質問がないのは不自然に映ったのでしょう。
対する参加した日本人社員のコメントですが、
「今のところ提携が始まったばかりで特にすることもなく、ほぼ会議だらけですが聞くだけでいいので忙しくないです。」
とのことでした。
文化の壁は奥が深いです。ドイツ企業と日本企業の協業は歴史が浅くないはずですが、昨今でも互いの文化の理解の壁が厚いようです。