ヘンリー・カヴィルのシャーロックはチョット「いい人」過ぎるかも:映画評「エノーラ・ホームズの事件簿」
Netflixオリジナル(というか、コロナ禍で公開ができなくなって…って流れかな)の新作。
「シャーロック・ホームズの妹」が主人公の映画です。
「推理」よりは「冒険」って感じですかね。
ま、ドイルのホームズ自体がそういう傾向の作品ですが。
個人的な期待度はあまり高くなかったんですが(失礼!)、思ってたよりも楽しくみることができました。
ツッコミどころは「かなり」あるんですがw(終盤の<突入>は、あまりにも「考えなし」過ぎるでしょう)、「あの時代」の美術に加え、その「時代」を踏まえた人権感覚やフェミニズム的なスタンス等、なかなか意欲的なところも感じられます。
ヒロインの母親(シャーロックの母親でもある)がヘレナ・ボナム=カーターですしね。
さもありなん…って雰囲気もw。
ヘンリー・カヴィルのシャーロックは「かっこいい」けど、「変人に見えない」とか、
マイクロフトがあまりにも頭の硬い俗物に見えちゃうとか、
「侯爵」とヒロインの関係は作品テーマ的にどう?とか、
「第四の壁」(作中人物が観客に話しかける)は機能してる?とか、
言いたいこともあるんですけど、総じては「楽しめる」し、その中で「現代性」も打ち出してる作品ではあろうかと思います。
続編、あるかな?
あってもイイけど(原作は何作かあるはず)、語るべきことは語り尽くされてるって気もするなぁ。
やるなら「女性の自立」にもっとフォーカスする内容?
…重くなるかもしれないけど。
あったら観ますけどね。