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# 虎に翼

# 第二十週

8月15日がある週なので、いよいよ「原爆裁判」…と思ったら、そちらは触りで、メインは「家族裁判」でしたw。


でも、まぁ国際法上の原爆投下の位置づけも重要なんだけど、生き残った個人個人にとっては、新しい日本社会における人間関係のあり方も重要なんだよね。


親に自分の意見を自由に言えるようになった優未
身分差がなくなって、シスターフットとしての関係を構築することができた涼子さまと玉ちゃん
自分自身として、法曹会における立場を獲得することができたよねさん
家族のしがらみから解放されて、自立のために腕に職つけようとしている梅子さん
同性の恋人の存在を、はっきりと告げることができるようになった轟


それぞれが決して平坦な道を歩んでいるわけじゃないけど、そういう生き方ができるようになったのは、第二次世界大戦後の新憲法の影響が大きい
だが、その憲法は戦勝国である米国が骨格を作ったものであり、米国は登場人物たちそれぞれの大切な人を奪い、原爆の投下によって、無辜の人々を大量に殺した国でもある。

「そもそも あの戦争とは何だったのか」

寅子の呟きは深い。


史実の「原爆裁判」は8年も続く裁判で、この週で決着がつくようなものではないです
その経緯にはいろいろあるんですけど、着地点としては着地すべきところに着地したと言う感じがあります
でも、そのことが人々の生き方や営みまで全てを解決するわけではないんですよね。
描かれているのはそちらの方じゃないかとも思います。



護憲/改憲といろいろ言われるけど、
あの戦争とは何だったのか
その結果何を失い何を得ることができたのか
それらを踏まえてどういう道に歩んでいくべきなのか
語らなければならない事はたくさんあるように思います。
それをこのドラマやろうとしてるのかもしれないなぁ。


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