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「君たちは」じゃない。問いかけているのは「自分に」だ。:プロフェッショナル 仕事の流儀 宮﨑駿スペシャル

定期的に放映されているNHKの宮﨑駿スペシャル。
今回は「君たちはどう生きるか?」の背景かぁ…
と思いつつ、放映は見逃しちゃって、NHK+で後追い。
<ラストショット>のことがX(ツイッター)で流れてきましたので。

しかし…
いやもう、今回はガッツン…でした
ちょっと観終わって、頭がクラクラしたくらい。


「君たちはどう生きるか?」については簡単な感想を以前書きました。


踏み込むと色々あるんですが、大筋は今も変わりない。
変わりないんですが、「枝葉」の部分が…。
今回の「仕事の流儀」は、この枝葉=「高畑勲の死」を追ったドキュメンタリーと言ってもいいかもしれない。

そうだよな。
「引退宣言」後に、高畑勲はこの世を去っているんだ。
高畑勲と宮﨑駿
師弟であり、盟友であり、ライブルであった2人。
宮﨑駿の高畑への愛憎と執着は知られたことではあったけど、その本当の深みに、僕はこのドキュメンタリーを見るまで気づいてなかったです。


高畑勲が死んだんだ!
それを宮﨑駿が描かないわけがない!!


いやもう、なんだろうなぁ。
宮崎作品を見てきて、ジブリを知って、高畑・宮崎コンビを尊敬しつつも、その偉大さと異形さに怖れすら感じたことのある人間にとって、この作品は息を詰めてみるものでしかなかったです。
そうだよな。
そうなるよな、と。


<人生の真実はキラキラした
正しいものがあるんじゃないよ
ドロドロとか
色々なものを含めて全部あるから
自分の奥に隠してあることとか
眠っているものを引っ張り出して
作品を作らなきゃダメな時期だろ>



そして<次>はコレなのか?

映画ではなく、漫画が描いたのはまさにそれだった。
それを、高畑が去った後の宮﨑が描くのか。
もちろん漫画と同じはずがない。
もっと深く、もっと遠くへ。


庵野秀明さんのところから本田さんを借り受けたのも、この布石なのかなぁ。
遠くまで行く。
その後も行けるように。

畏れと期待の入り混じった想いが残りました…。

#プロフェッショナル仕事の流儀宮﨑駿スペシャル
#宮﨑駿
#高畑勲
#君たちはどう生きるか

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