男親はちょっと寂しくなる。(それでいいんだけど):映画評「オン・ザ・ロック」
ひきつづきのAppleTV+。
監督ソフィア・コッポラ/主演ビル・マーレイの「ロスト・イン・トランスレーション」コンビの新作です。(って、僕は「ロスト〜」、観てないんですけどね)
ふとしたキッカケで夫の浮気を疑うようになった娘が、女ったらしの父親と夫の行動を追跡する…と言うコメディ。
設定はドタバタコメディ風ですが、オフビート感はあるものの、抑制が効いてて、上質なドラマに仕上がっています。
「自意識過剰」な部分を抑えたウッディ・アレンって感じかしらんw。
う〜ん、この画の「いい感じ」はどうやったら出てくるんだろうな〜。
ビル・マーレイ。
いいですね。
「ゴーストバスターズ」のころは今ひとつ良さがわからなかったんですがw、本作での、「どうしようもない」んだけど、そのことを自分でも分かっていて、その結果も受け入れている感じ。
ビル・マーレイならでは。
一言で言えば「大人になりきれてない」ってことなんでしょうけど、「大人になるって、どう言うことよ」とも言いたくなったりします。
だからラストシーンがいい。
男親としてはすごく寂しいけどね。
でも、こうあるべき…でしょう。
ちなみにサウンドトラックもすごく趣味がいいです。
しばらくは読書のBGMにしようかな。