「戦争」のインパクトは本当に大きい。:村上RADIO特別編 戦争をやめさせるための音楽
ロシアのウクライナ侵攻を受けての村上RADIO特別編。
戦争に対して、音楽が、文学ができることがあるのか
その答えはわからないけど、「声」を上げることはできる。
こんな風に。
ジェームズ・テイラーの紹介の中で村上さんがコメントした
「年寄りが勝手に始めた戦争で、若い人たちが命を落としていく。」
前にどっかで聞いたことがあるな〜と思ってたんですが、落合陽一さんが調べたところでは、ハーバート・フーヴァー大統領のスピーチからではないか、と。
まあ、不確かなところはあるようですが。
上記のHPの書き起こしは、海外からのアクセスも意識してでしょう。英語対訳つき。
一方で、放送で村上さんが紹介する歌詞の訳は書かれていません。
著作権の問題でしょうね。
どの曲もジックリ聞かせてもらいましたが、個人的にはスプリングスティーンの「WAR」(原曲はエドウィン・スター)と、ジョン・レノンの「イマジン」(歌うのはジャック・ジョンソン)。
「WAR」は、ほんと、この入り方に胸をつかれます。
「イマジン」は理想的な歌詞から「お花畑」に例えられることも多くなってきてるんだけど、こういう時に聞くと、またチョット違った捉え方になるな、と個人的には。
「自由」を軸として、「リベラリズム」と「ナショナリズム」は団結しうることをウクライナは我々に示してくれてた…旨の話をユヴァル・ノア・ハラリさんはされています。
<僕は思うんですけど、キング牧師はきっとこういうことが言いたかったんでしょうね。
「個人の自由を脅かす可能性を持つ法律のもとでは、個人の自由はまず間違いなく、合法的に奪われていくだろう」と。
最近は議会制民主主義があまりうまく機能していないからという理由で、もっと力を中央に集約した「権威主義」みたいなシステムに心を惹(ひ)かれる人が多いようです。でもそれはたしかに効率的かもしれないけど、そのぶん闇の方向に転べば、とても危険な事態がもたらされます。
だからみなさんも十分気をつけてくださいね。ブルース・スプリングスティーンの言葉じゃないけど、指導者にただ黙っておとなしくついていくと、大変なことになりますよ。>
村上さんのコメントも、同じ方向の話をされてるんだと思います。
ただ最近の日本のコメンテーターの論調には、「何より人の命が大事」みたいな主張もあって、チョット考えさせられます(その一人が「権威主義者」と見做されてるだろう「橋下徹」さんだったりする)。
「命あっての物種。<自由>って言ったって、命あってのことだろ?」
「自由」とは何か
そこから問い直さなきゃいけないのかもな、今の日本じゃ。
そんなことを考えたりもして。
(「WAR」では「自由のための戦い」が若者を駆り立てる煽り文句になってることが吐き捨てられるように歌われているし)
村上さん、素晴らしいプログラムでした。
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