舞台の向こうに空が見える:大江千里 Premium Piano Concert Door Number ”YOU”
20230902 兵庫県立芸術文化センター 大ホール
「大江千里」は妻がファンなんです。
40周年のアニバーサリーコンサートがあることが分かって、チケット購入。
妻と行ってきました。
もちろん世代的に僕も「大江千里」は聴いてます。
アルバム「APOLLO」は持ってたし、他に何枚か+ベストも買った覚えがある。
独特のポップさがある曲も結構耳覚えがあります。
でもどっちかっていうと、JAZZに転向してからの方が聴いてる時間は多いかも。
過去を振り捨てるようにしてNYに渡り、ジャズピアニストを目指して以降の経緯を大江さんは文章にしてて、何作か書籍も出しています。
それを読んで興味を覚え、サブスクやYouTubeで作品を聴き、連載してる文章なんかも読みながら、コロナ禍での配信ライブも拝見して、通販(多分、ご本人の手発送w)のCDも購入したり…
う〜ん、今の方が身近なアーティストかもなw。
今回のコンサートは「40周年」と言うこともあるし、その記念として過去のポップス時代の作品をジャズにアレンジし直したアルバム「Class of ‘88」をベースにしたコンサートでもありました。
アルバムはトリオだけど、コンサートはピアノソロだったんですけどね。
クラシック主体のホールということもあって、音は抜群。
舞台に登場した時は、派手なジャケットに帽子、破れたジーンズにちょっと苦笑でしたがw、自在に跳ね回る音たちを思う存分堪能できるコンサートでした。
なんかポジティブなんですよね。
音の向こうに「空」が広がるような。
その空は青空だけじゃなくて、曇りや雨、夕暮れや夜空もあるんですが、「闇」はない。
そこに大江さんの持ち味を聞くことが出来ます。
それが「ジャズ」と言うジャンルにおいてどう評価されるかは、ちょっと分かんないけど、僕は好きですよ。
地元ってこともあるのかもですが、帰って来た大江さんを迎える温かい雰囲気が会場にはありました。
ジャズコンサートなのに手拍子もあったりしてw。
ポップス時代のファンの妻も実に楽しげだったし、時に涙も…。
ジャズピアニストとしての大江さんを聴いてて、
「まあ、もうポップスはいいかもね」
と思ってたんですが、会場の様子を感じて、
「また、ポップスを演ってみてもいいんじゃないかなぁ」
って気分になりました。
山下達郎だって佐野元春だって、80年代の曲を「今」にアップデートして、「今」の音楽として表現している。
ジャズピアニストとして過去の曲をアップデートするだけじゃなくて、もう一度それをポップスとして…
やらないかな?
難しそうだしね。
でも聴いてみたい気分にはなったんですよ。
それくらい「いい感じ」でした。
2時間弱、たっぷりのコンサートで大満足。
あ、でも関西学院グルークラブ(新月会)との「関西学院」校歌は、ちょっとうちわ受け過ぎかもw。
#大江千里
#40thanniversarycelebration
#doornumberyou