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5年目の正直

年初めのnote。半年ぶりのnote。

真面目に堅い内容にするか、はたまた砕けた文体にするか、悩みに悩むこと数日。
でも、そんな悩みは吹っ飛びました。

2022年のベルリンマラソン、当選しました。

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2017年から4年連続の落選。2020年からはチームエントリーに切り替えるも続く落選に、もはや当選するのか?と疑念を抱く日々でした。だって当たらないんだもん。アボット・ワールドマラソンメジャーズの中でも低いと噂されているのに。

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「全員で外れてるし、俺らが出場すべきってのは別の年だったことだぜ!」
「2022年!」
「最高!」

スーパーポジティブなアメリカンに励まされた2020年12月。

つまり、わたしたちが出場すべき年は2022年だったってことでした。

2022年9月、わたしはベルリンの地に降り立ちます。

「ゆうりちゃん、普通の綺麗なOLさんになったよね。」

アマゾン川とか突拍子もないこと言わなくなったし、会社の愚痴とかデパコスの話とかするし。

これが、2021年の総評です。わたくし、そこそこ忙しくOL業をしつつ日本を満喫しておりました。

箱根やら沖縄やら、金沢やら山中湖やらに旅行したり

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寿司、焼肉、ラーメンに舌鼓を打ち

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体系維持のためにランニングしたり

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すっかり日本に馴染んでいるご様子。

言葉を変えるならば、人生の決断をほとんどしなかった365日でした。

ルーチン化された日常を過ごすのは、酷でもあり楽でもある。同じ動作をし続けている限りそこそこの生活が保証される状態は、なんとも居心地が良く、真冬の布団のように抜けだしにくい。足の爪先を冬の外気に潜らせるのが、どれだけ大変なことか。みなさんご存知なはずです。

良くも悪くも決断続きの日々を巡っていた2019年から、わたしは少し臆病になりました。

人生の責任を取ることが、少しづつ怖くなってる、そんな27歳です。

だが、しかし、そんなこと言っていられない

215ユーロ、つまり約3万円。
これ以上シカゴマラソンの二の舞になるわけにはいかない。

それに、今は、これからの人生でいちばん若いから。

「年齢はただの数にしか過ぎないよ、ただ皮肉なことに体力だけは年齢に反比例していくんだ。」

人生の勝者と呼ばれるほどのお金持ちでさえ、若さは手に入れられない。失ってから気づく大きな財産です。

わたしが、がむしゃらに海外のレースに出場できるのは、あとどれくらいなんだろう。

21歳、世界一周をしたときのわたし。27歳のわたしは体力的に無理なスケジュールを難なくこなしていました。
永遠の18歳でいることが理想ではあるのですが、残念なことに時間は一方通行。20代でも体力って変わるのだから、今のペースで走り続けるのには必ずリミットがあるのが現実です。

だから躊躇っている時間はあんまり残されていない。

お金も若さも、両方大切だから。

わたしの人生の責任は、わたしにしかとれない

「海外のレースなんて、まだ出場しないほうがいいんじゃない?」

わたしを心配してそう助言してくれる人もいるし、そうじゃない人もいる。

ひとつだけ言えることは、他人は助言はしてくれても、責任は取ってくれない。

これで海外のレースへ出場するのを諦めて、やっぱり出場したかったと泣き喚いても、その助言をしてくれた人は時間も何も返してくれません。

誰が悪いってのではないけれど、後悔を残さないためにも、わたしの人生の責任をわたしがとれるようにしたい。

だから、2022年9月、わたしはベルリンの地に降り立ちます。

5年目の正直、ようやく巡ってきたチャンスを、ずっと会えなかった異国の友だちと走るチャンスを、今年こそ。

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鈴木(宮原)ゆうり
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