東洋医学の方剤#14 治風剤
重要な方剤
川芎茶調散/消風散/天麻鈎藤飲
疏散外風剤
・大秦艽湯
・小続命湯
・牽正散
・玉真散
→附方
五虎追風散/止痙散
・小活絡丹
→附方
大活絡丹
・川芎茶調散
頭痛を呈するカゼに用いられる。袪風の荊芥・白芷・羗活・防風・薄荷で風邪を除き,香附子・川芎で肝の疏泄を舒暢し,甘草で諸薬調和する。また,細茶で服することで,頭目を清し,温燥を抑制する。
→附方
菊花茶調散/清上蠲痛湯/六効散
・消風散
痒みを伴う湿疹に用いられる。袪風の荊芥・防風・牛蒡子・蝉退で風邪を除き,蒼朮・苦参・木通により湿熱を除き,石膏・知母は清熱にはたらく。当帰・生地黄・胡麻仁は陰血を補う。甘草は調和諸薬にはたらく。
・治頭瘡一方
平熄内風剤
・羚角鈎藤湯
→附方
鈎藤飲
・鎮肝熄風湯
→附方
建瓴湯
・天麻鈎藤飲
平肝熄風の天麻・釣藤鈎・石決明が主である。山梔子・黄芩は清熱に,夜交藤・朱茯神は安神にはたらき,午膝と益母草で内熱の出路をひらく。杜仲・桑寄生・午膝は肝腎を補益する。
→附方
抑肝散/釣藤散
・大定風珠
→派生
二甲復脈湯/三甲復脈湯/小定風珠
・阿膠鶏子黄湯
→附方
七物降下湯/当帰飲子
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