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書記が哲学やるだけ#14 19世紀の心理学・生理学・社会主義哲学

問題


解説

(1)正しいヤーコプ・フリードリヒ・フリース (Jakob Friedrich Fries,1773年8月23日 - 1843年8月10日)は,ドイツ観念論新カント派の哲学者であり,『新理性批判』ではカントの批判哲学の心理学的基礎を分析した。

ヨハン・フリードリヒ・ヘルバルト(Johann Friedrich Herbart,1776年5月4日 - 1841年8月14日)は,教育学の古典的人物とみなされるドイツの哲学者・心理学者・教育学者であり,教育の目的を倫理学に,方法を心理学に求め,教育学を体系化した。

(2)誤りヨハネス・ペーター・ミュラー(Johannes Peter Müller,1801年7月14日 - 1858年4月28日)は,19世紀のドイツの生理学・解剖学者・医師であり,知覚刺激に感覚神経が対応するミュラーの法則を提唱した。

ヘルマン・ルートヴィヒ・フェルディナント・フォン・ヘルムホルツ(Hermann Ludwig Ferdinand von Helmholtz, 1821年8月31日 - 1894年9月8日)は,ドイツ出身の生理学者・物理学者であり,ヤング=ヘルムホルツの三色説などで知られる。また,講演「人間の視覚について」では自然科学とカント哲学の一致を示し,カント哲学の復興のきっかけとなった。

(3)誤りフランソワ=ピエール=ゴンティエ・メーヌ・ド・ビラン(François Pierre Gontier Maine de Biran,1766年11月29日 - 1824年7月20日)は,フランスの哲学者・政治家であり,「私」に定位し哲学を進めるスタンスをとった。

イジドール・オーギュスト・マリー・フランソワ・グザヴィエ・コント(Isidore Auguste Marie François Xavier Comte,1798年1月19日 - 1857年9月5日)は,フランスの社会学者・哲学者・数学者・総合科学者であり,実証主義を完成させたほか,「社会学」という名称を創始した。実証主義とは,神学的・形而上学的なものに依拠せず,経験的事実にのみ認識の根拠を認める学問上の立場である。

(4)正しいサン=シモン伯爵クロード・アンリ・ド・ルヴロワ(Claude Henri de Rouvroy,1760年10月17日 - 1825年5月19日)は,フランスの社会主義思想家であり,テクノクラシー(科学主義的専制支配)の父としても知られている。

フランソワ・マリー・シャルル・フーリエ(Francois Marie Charles Fourier,1772年4月7日 - 1837年10月10日)は,フランスの哲学者・倫理学者・社会思想家であり,『四運動の理論』で社会哲学・社会思想を形成したが,後にマルクスにより「空想的社会主義」と批判された。


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