書記が物理やるだけ#219 システムの可制御性と可観測性-1
現代制御において安定性を評価する方法について。
問題
説明
状態空間モデルは各固有値に対応するサブシステムに分解でき,それぞれで可制御性と可観測性を評価する必要がある。
解答
伝達関数を求める方法は以前に示した通り。これより,極は+1のみであることがわかる。
状態変数変換により2つのサブシステムに分解できる。
これを図示すると,極-1のサブシステムが不可観測となっている。
別の例を見ていく。
極1のサブシステムは不可制御,極3のサブシステムは不可観測となっている。このような場合,システム全体では安定でも局所的に不安定なシステムが混じっていることになる。
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