東洋医学の方剤#21 癰瘍剤
重要な方剤
仙方活命飲/陽和湯/大黄牡丹皮湯
1 外瘍剤
1 陽証
・仙方活命飲
熱毒による皮膚化膿に対する方剤で,清熱解毒の金銀花が主で,防風・白芷は熱毒を外散し補助する。その他活血や排膿に効く生薬により構成される。
→附方
托裏活命飲
・五味消毒飲
→附方
銀花解毒湯
・四妙勇安湯
→附方
五神湯/神効托裏散
・牛蒡解肌湯
・犀黄丸
→附方
醒消丸/蟾酥丸
・透膿散
→附方
托裏透膿湯/排膿散及湯
2 陰証
・陽和湯
慢性的な潰瘍に対する方剤で,大量の熟地黄を含む。
→附方
小金丹/中和湯
2 内癰剤
・葦茎湯
・大黄牡丹皮湯
瘀血による熱毒に用いる。大黄が主で腸中の熱毒を下し,芒硝が補助する。牡丹皮・桃仁は散瘀に,冬瓜子は清熱排膿にはたらく。
→附方
腸癰湯/薏苡附子敗醤散
・闌尾化瘀湯
・闌尾清化湯
・闌尾清解湯
(終)
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